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渋野日向子は5カ月ぶり国内参戦で6位と健闘 次の凱旋は11月「TOTO」も「向こうで結果を出さないと帰ってこられない」
21日に開幕した国内女子ツアーの第2戦「Vポイント×SMBC レディス」。ホステスプロを務める渋野日向子(しぶの・ひなこ)が最終日を2バーディー、2ボギーの「72」でプレーし、通算2アンダー6位で終えた。
最終日の18番バーディーでギャラリー沸かす
◆国内女子プロゴルフ 第2戦
Vポイント×SMBC レディス 3月21~23日 紫カントリークラブ すみれコース(千葉県) 6668ヤード・パー72
やっぱり彼女は“持っている”のか――。大会最終日の最終18番でバーディーパットを沈めてフィニッシュ。ギャラリーからの大拍手に渋野日向子の表情にも笑顔がこぼれる。

今大会は「Vポイント」契約選手のホステスプロとして参戦するだけに「スポンサーさんが見ているところだけ頑張りました!(笑) 。本当に最後決められてよかった」と周囲を笑わせた。
最終日はトップに10打差の6位タイから出た渋野。前半は耐えてのパープレーが続き、後半は10、11番で連続ボギー。その後、12番をバーディーとして、最終ホールもバーディーで締めた。
「1個来れば流れに乗れるなという感じでしたけれど、なかなか決めることができず苦しいラウンドでした。後半は先にボギーが来てしまったのがすごく悔しかったです。気合が入っている分、打ち急いでいるな、という感覚はありました。気づいているけどなかなか修正できなかった。今日はすごくいいところにピンポジションが切られていたので読みづらかったです」と悔しさがにじむラウンドだった。
それでも通算2アンダーの6位には「久々の国内でトップテン。優勝した吉田(優利)選手は一人だけ違うコースをプレーしているようでしたけど(笑)。2日目、3日目に伸ばせなかったのは悔しかったですけど、上位で戦えたことはうれしいです」と素直に喜んだ。
「ショットの精度はまだまだ半分」

最終日のギャラリー数は5340人。渋野を追うギャラリーも増え続け、改めてたくさんの声援に感謝の気持ちを述べた。
「毎年、日本に帰ってくる度に応援してくださるので、初心に戻れるというか、いい緊張感の中できているので楽しかったです」
それにしても度肝を抜かれたのは同じ米ツアーを主戦場にする吉田の通算13アンダーの二桁優勝。さすがの渋野もこのスコアには目を丸くする。
「すごいびっくりです。そこまでいくとは思っていなかったです。アプローチがすごく上手ですから。トップレベルというか世界レベル。本当にひたむきにがんばっていましたから。優勝する姿を見ることがうれしかったですし、めちゃくちゃ刺激になりました。自分も頑張らないと」
次はすぐに主戦場の米ツアーに戻る渋野。ショット力の精度については「まだまだ半分ぐらいですし、伸びしろがたくさん。ひどくはなかったのでこのスコアで上がれたのかな」と語る。
次の日本凱旋は「TOTOです!(笑)」
来月にはメジャーの「シェブロン選手権」(4月24~27日)も控えている。「あっという間な感じしますが、いいゴルフができるようにしたいです。たくさんパワーをもらったので頑張らないとですね」と前を向く。
久しぶりの日本のファンの前でのプレーに実りの多い3日間だった。次に日本に戻るのはいつかと聞かれると、すかさず「(11月の)TOTO(ジャパンクラシック)です!(笑)」と言い切る。
「今のところはそれぐらいしか分からないです。主戦場はアメリカなので、向こうで結果を出さないと帰ってこられない(笑)」
ファンの多くが待っているのは19年「全英女子オープン」以来の米ツアー2勝目。海の向こうから吉報が届くのを待ちたい。
渋野 日向子(しぶの・ひなこ)
1998年生まれ、岡山県出身。2019年の「AIG全英女子オープン」でメジャー初制覇。同年は国内ツアーでも4勝をマークし、賞金ランキング2位と躍進した。2020-21シーズンは「スタンレーレディスゴルフトーナメント」「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」で勝利。22年から米ツアーを主戦場としている。
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