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スプリンクラーを破壊した選手の処分は? PGAツアーの“秘密主義”で想起されるタイガーの醜聞とDJの薬物疑惑、“悪童”デーリーの潔さ
PGAツアー「バルスパー選手権」2日目、アダム・ハドウィンがスプリンクラーヘッドを破壊して騒動に。ハドウィンの妻の機転により事態は沈静化したかに見えたが、批判の矛先はツアー側の対応の不透明さに……。
選手へのペナルティーにおいて「PGAツアーは透明性を欠いている」
PGAツアーのフロリダシリーズ最終戦「バルスパー選手権」2日目に、カナダ出身の37歳、アダム・ハドウィンがスプリンクラーヘッドを壊し、水が噴出してハドウィン自身が右往左往するという珍事が起こった。

ハドウィンは10番でグリーン右手前のラフから3打目を打ったが、ボールは目の前のバンカーへ。苛立ちを露わにしたハドウィンが手にしていたウェッジを地面に向かって力いっぱい振り降ろしたところ、クラブヘッドは地面に埋め込まれていたスプリンクラーヘッドを破壊してしまい、勢いよく水が噴き出した。
ハドウィンは大慌てで手や足で押さえようと試みたが、水を止めることはできず、小声で「Sorry」と言いながら四苦八苦。
見かねた相棒キャディーがクラブハウスへ向かい、メンテナンススタッフに水栓の元栓を閉めてもらえるよう依頼。ようやく水は止まったが、数分間、広い範囲に水を撒き散らしたことは、コースセッティングに少なからず影響を及ぼした。
そんな珍事の際、唯一素晴らしかったのは、ハドウィンの愛妻ジェシカの機転の利かせ方だった。ジェシカは米国で大人気のメキシカンファストフード「チポレ」のランチをすぐに大量オーダーし、メンテナンススタッフ一同に「夫がご迷惑をかけたお詫びに、どうぞ召し上がってください」と申し添えた。
サプライズのランチにメンテナンススタッフたちは大喜び。そして、ハドウィン自身も壊したスプリンクラーヘッドを弁償し、これで珍事はハッピーエンドと思われた。
しかし、米メディアやゴルフ関係者からは「PGAツアーはハドウィンにマナー違反による罰金を科さないのか?」「科すべきだ」といった声が上がった。
たとえ罰金が科されたとしても、PGAツアーはペナルティーに関することを一切明かさない主義ゆえ、本人が自主的に明かさない限り、周囲には結局分からないのだが、ともあれ、大観衆の目の前で派手にコースの設置物を破壊したことは事実。それなのにPGAツアーからはお咎めなしだったのか、それとも罰金は科されたのか。曖昧にされるほど周囲の懐疑心は強まるものである。
選手に対するペナルティーという話において「PGAツアーは透明性を欠いている」という指摘は昔からある。
タイガー・ウッズの「恋人」が次々に現れた2009年暮れからの世紀の大スキャンダルの際、PGAツアーはその騒動に積極的に介入することはせず、モラル違反などを理由にウッズに罰金や出場停止といったペナルティーを科したという発表も行われなかった。
PGAツアーは、ウッズの謝罪会見の取材申請の方法をメディアに通達し、実際の謝罪会見をメディアセンターで中継したが、09年12月から10年序盤までウッズが戦線から離れたことは、あくまでもウッズが「自主的にそうすることを選んだ」と発表。
PGAツアーとしては、ツアーで起こった出来事と選手の私生活上のトラブルには、線を引くという姿勢を見せていたのだろう。
だが、それならそれで「ツアーとしては、ペナルティーは科しません」と明言していれば、周囲も「なるほど。そういう方針なんですね」と納得できたのだと思う。
何事も曖昧なまま、隠されたと感じられれば、人々の懐疑心は膨らんでいく。
同様に、ダスティン・ジョンソンが14年の夏以降しばし戦線から離れた際も、PGAツアーの対応はきわめて不透明だった。
米メディアは「ジョンソンはドラッグ使用により、PGAツアーから6カ月の出場停止処分を科された」と断定的に報じた。しかしPGAツアーは「そうではない」と否定。そして、「ジョンソンはパーソナルチャレンジのために、あくまでも自主的に戦線から離れることを決めた」と発表した。
周囲からは「“パーソナルチャレンジ”って何の意味だ?」と批判の嵐が巻き起こったが、PGAツアーは沈黙を通した。
そして、15年2月にジョンソンが戦線復帰した際も、その後も、そして今でも、彼が絶好調だったあの時期に突然6カ月間も姿を隠した本当の理由は、明かされないままになっている。
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