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- 「一時クローズ」のはずがそのまま閉鎖に… 酷暑とコスト高が直撃したゴルフ場の現実
国内のゴルフ場数は最盛期に2400コース以上ありましたが、現在では約2100コースまで減少しています。閉鎖されるゴルフ場が数多く出始めた当初は、メガソーラーへの転用を理由とするケースが多く見られました。しかし最近では、夏の酷暑によって枯れた芝のメンテナンスのためにクローズしたものの、そのまま再開できずに閉鎖に至る事例もあるといいます。
酷暑で傷んだ芝を修復できず閉鎖へ
久々に行ったゴルフ場に隣接するコースがいつの間にかメガソーラーになっていた、なんて話を聞いたことがあるのではないでしょうか。今でも全国各地に経営の厳しいコースがあり、最盛期よりも約300コースも少なくなっている国内のゴルフ場は、さらにその数を減らす可能性があります。
閉鎖後の転用先はメガソーラーが中心ですが、最近では防災拠点やレジャー施設へと転用されるケースも増えてきました。ただ転用先が決まっていない状態で閉鎖するケースも少なからずあるようです。
あるゴルフ場のホームページに「一時クローズのお知らせ」といった案内が掲載されたことがありました。理由は、夏の暑さによる芝の状態の悪化です。そのまま営業を続けてSNSなどで悪評が広がるよりも、一旦クローズしてベストな状態に戻して営業を再開しようという意図があるようでした。

しかしそのゴルフ場はいつまで経っても再開されず、そのまま閉鎖に至ってしまいました。暑さで痛んだグリーンを改修するには、新しい芝を張り直す必要があります。加えて散水システムなどが老朽化していると、芝の生命線である水を十分に供給できないといった問題もあります。
こうしたコース管理費用に加えて、のほかにもクラブハウス内の修繕もあり、多額の費用が工面できなかったというのが閉鎖の真相のようです。
このゴルフ場に限らず、コース管理費用には肥料や機械や燃料代などがかかり、いずれもが高騰していて金額は莫大です。「一時的クローズ」の予定が営業再開が困難になるケースは今後も増える可能性があるかもしれません。
買収先が決まらずそのまま閉鎖という事例もある
近隣ゴルフ場の閉鎖に関する情報は、メンバーから入ることも多いそうです。
「メンバーさんは競技でさまざまなゴルフ場に行くので、行く先のゴルフ場メンバーからいろいろと情報を教えてもらってくるのです」と話すのはあるゴルフ場のスタッフ。
多くのゴルファーは、ゴルフ場の閉鎖を予約サイトの表示で知るようですが、それは閉鎖後であることがほとんどです。それ以前には、まず当該ゴルフ場のメンバーに通知があり、その後に公式サイトで告知されるのが一般的です。
約1年前から閉鎖のお知らせが出る場合には、「最後にあのゴルフ場でプレーしたい」と多くのゴルファーが詰めかけ、結果的に過去最高の来場者数を記録することもあります。しかしそれは一過性のことで、経営難のゴルフ場からしたら焼け石に水でしょう。
閉鎖したゴルフ場の関係者は次のように語ります。
「もともと閉鎖する方向でしたが買収の話が持ち上がりました。結局、それが決まるまでは営業を続ける方針になりました。しかし、買収の話は出ては消えることを繰り返し、最終的には話がなくなって閉鎖となりました」
買収を検討する企業は、将来的に利益が見込めるかを慎重に判断します。なかなか決断に至らないまま年数が経過すると施設の老朽化はさらに進みます。そして、買収後に多額の投資が必要になるのです。その結果、買収の話自体が立ち消えになるケースもあるといいます。
一時的なクローズの予定であっても買収予定であっても、結果的に閉鎖後の再利用が明確でないとゴルフ場跡地は有効利用できなくなってしまう可能性があります。
ゴルフ人口の減少などもあり、ゴルフ場が減る要因が多いのは認めざるを得ません。しかし、閉場するならするで幅広い有効活用案で「元ゴルフ場」として活かしてほしいものです。
【取材・文】福島睦久(ふくしま・ちかひさ)
1981年生まれ。ゴルフ場予約サービス及びゴルフ場と企業のビジネスマッチング事業を展開する企業の代表取締役。会社経営の傍らライターとして業界の情報を発信する活動を行っている。生涯の目標は全世界すべてのゴルフ場への訪問すること。
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