悲願の初優勝目指すプロ8年目・金澤志奈　課題の“伸ばせない週末”克服へ体力アップ＆体重増量「飛距離が伸びてビックリ」

　首位と4打差の1アンダー27位タイから出た金澤志奈が、ボギーフリーの4バーディーでプレー。今季自己ベストの「68」で7位タイに浮上した。悲願の初優勝へ好位置で週末に進む。

「きょうはすごく良かったです。ドライバーショットも安定しているのでパーオンもしますし、いい内容のゴルフができたと思います」と笑顔を見せた。

　プロ8年目の今季は開幕から、15位タイ、37位タイ、43位タイと、まずまずの成績を残しているが、「予選は通過していますけど、なんとなく思うようなプレーができない日が多かったので、ドライバーが曲がって苦労していたんですけど、今週は修正できた」と話した。

「3日目、4日目にスコアを伸ばせないのが私の悪いところだった」と自覚する課題は、昨年から徐々に改善できているという。さらにそれを確固たるものにずべく「体力や筋力、持久力、全体的なアップのためにトレーニングをしました」という。

「今までで一番がんばったと思えるようなオフでした」と胸を張れるほど、「脚とか腰やお尻、肩回り、腕など全体的に」オフのトレーニングに励んできた。「体力勝負なところもあるので」と体重は3～4キロ増量した。

　その成果は「すごく飛距離が伸びていてビックリしました」と開幕戦で実感することができた。ただ「その分、曲がって苦労しましたけど、だんだん落ち着いてきました」と調整も必要になっている。

「体重も増えて振れるようになってきた」という2日目。課題の週末へ「グリーンがすごく難しいのでパターを決めきれるようにがんばっていきたいと思います」と、29歳は練習場へ向かった。

1995年7月29日生まれ、茨城県出身。8歳からゴルフを始め、2017年のプロテストで一発合格。同年のステップ・アップ・ツアー「山陽新聞レディースカップ」で初優勝。2020-21年シーズンは賞金ランキング24位で初めての賞金シードを獲得。