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渋野日向子も「マッチプレーは初めて」 ストロークプレーばかりやってきた日本勢は不利? 米ツアー唯一のマッチプレーで6人完敗
マデリーン・サグストロム(スウェーデン)が、ローレン・コフリン(米)を1アップで撃破し、優勝を飾ったマッチプレーは、日本勢にとって厳しい結果に終わった。
マデリーン・サグストロムが、ローレン・コフリンを1アップで撃破
◆米国女子プロゴルフ
Tモバイル マッチプレー presented by MGM Rewards 4月2~30日 シャドークリークGC(ネバダ州) 6765ヤード・パー72
マデリーン・サグストロム(スウェーデン)が、ローレン・コフリン(米)を1アップで撃破し、優勝を飾ったマッチプレーは、日本勢にとって厳しい結果に終わった。

米ツアー唯一のマッチプレーは、64人の出場者のうち6人が日本勢。毎年、試合形式が試行錯誤されているが、今年は、4つのグループに分かれて総当たりの“ラウンドロビン”を行っって各グループの首位1人が決勝トーナメントに進出。そこで激突して勝者を決めるフォーマットで行われた。
過去2回、準優勝を経験してマッチプレーを得意とする古江彩佳を始め、畑岡奈紗、渋野日向子、笹生優花、西村優菜、西郷真央の6人が出場した日本勢。古江と畑岡がグループ5、渋野と笹生がグループ16と同じ組で戦うことになった。
ラウンドロビン初日は、古江、西村、西郷がそれぞれ白星。2日目には渋野と笹生の直接対決があり、3&1で笹生が勝利を収めた。古江がステファニー・キリアコウ(豪)に4&2で敗れたが、畑岡は2勝目。西郷も2勝目を挙げている。
ラウンドロビン3日目には、古江と畑岡が直接対決した。マッチ半ばまでは激戦を繰り広げていたが、9番で古江がパーパットをコンシードされたと思ってピックアップした際、畑岡がコンシードしていないと主張。このホール古江が負けて流れが大きく変わり、3&2で畑岡が勝った。
トラブルの直接対決の末、古江は1勝2敗、畑岡は2勝1敗でいずれもラウンドロビンで敗退。笹生と渋野、西村も決勝トーナメント進出を逃した。ただ一人、決勝トーナメントに進出したのは西郷だ。プレーオフでユ・ヘラン(韓)を下して16人に残った。
1回戦の相手は今季好調のエンジェル・イン(米)。「朝の練習場から体の動きが昨日までと違って違和感があった。距離も出なくて」という状況で苦しい戦いを強いられた。ボギー、ボギー、ダブルボギーの出だしで一気に3ダウン。中盤、少し盛り返したものの、3&2で敗退した。
「最初から向こうに流れを持っていかれてしまった。自分がフェアウェーからで、向こうが曲げたホールでこっちが落としてしまったり、そういうダメなプレーもありました。彼女はショートゲームもうまくてほとんどボギーも打たない。そもそもの技術的な差を感じました」と、完全に白旗をあげた。
ゴルフの原点ともいえるマッチプレーだが日本ではなじみが薄い。人気選手が早々に負けて姿を消してしまう番狂わせが起きるなど、ストロークプレーに比べると終了時間が読めないことなどもあり、テレビ中継では嫌われがちだ。日本のツアーでもかつては男女ともにマッチプレー形式の試合があったが、現在はストロークプレーばかりになっている。
アマチュア競技でも、学生の試合で一部、マッチプレーがあるものの、日本アマ、日本女子アマはいずれもマッチプレー形式をやめてストロークプレーで行われるようになって久しい。
今回、渋野が「マッチプレーは初めて」と口にしていたように、経験していない選手も少なくない。集中力や駆け引きなど、ストロークプレーとは違う戦い方が要求されるマッチプレーの面白さを改めて見せてくれた今大会。日本勢がこの経験を積む機会が、もっと増えれば選手にとっても、ファンにとってもよりゴルフ深く楽しめるようになるのだが。
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