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昨年ド派手ウエアで物議のJ・デイが今年もマスターズから“検閲→NG”を食らったことを告白 果たして何を着て登場する?
昨年のマスターズで契約アパレルブランドの名前がデカデカ入ったベストを着て物議を醸し、結局脱ぐ羽目になったジェイソン・デイ。今年は事前にチェックをさせてくれという大会側からの要請に素直に応じ、再びNGを食らっていたことを自ら明らかにした。
「そのベストを脱ぐことはできますか?」「イエス」
2015年全米プロを制したメジャーチャンピオンでPGAツアー通算13勝を誇るオーストラリア出身の37歳、ジェイソン・デイが、今年のマスターズで着用する予定だったウエアのラインアップを「事前にチェックさせていただきたい」とオーガスタナショナルから問われて素直に対応し、結局、予定変更を求められたことを、デイ自身がポッドキャストのトーク番組で明かした。

オーガスタナショナルは選手たちがマスターズウイークに着用するウエアをいつも事前にチェックしているのだろうか?
デイいわく、「これまでは一度も、そんなチェックを受けたことはなかった。でも、去年のことがあったから……」。
昨年のマスターズは初日から悪天候による不規則進行となり、デイが2日目の朝に持ち越された第1ラウンドの残りをプレーしていたとき、驚きの「事件」が起こった。
デイは24年からマルボンとウエア契約を結び、あの朝は「Malbon Championship Golf」という英語の文字が前面に大きく入れられたベストを着てプレーしていた。
そのため、ゴルフファンの目は、デイのプレーではなく、彼のベストのデザインに釘付けになっていた。
マルボンの巨大なロゴがあまりにも不自然に感じられ、多くの人々が違和感を覚えたのだろう。SNSでも「デイのベスト、ひどすぎる」「オーガスタナショナルに叱られるぞ」等々、酷評の嵐が巻き起こった。
そうこうしているうちに、デイは第1ラウンドの残りをプレーし終え、短い休憩を挟んで第2ラウンドに突入。
しかし、さっきまで着ていた巨大なロゴ入りベストを今度は着ていなかったため、「オーガスタナショナルからベストを脱げって言われたに違いない」という噂が広がった。
第2ラウンドを終えたデイを米メディアが直撃したところ、デイは「オーガスタナショナルのオフィシャルから『そのベストを脱ぐことはできますか?』と言われたので、僕は素直に『イエス』と答え、ベストを脱いだ。それぞれの試合には、それぞれの決まりがある。試合に出ている以上は、それぞれの決まりに従う必要があるからね」
メジャーチャンピオンがメジャー大会の場でドレスコード違反を指摘されてウエアを脱ぐとは、きわめて珍しい出来事だった。
米ツアーではロゴの大きさが決まっているが、マスターズは「ふさわしいか否か」
PGAツアーでは、選手のウエアに入れるロゴマークの大きさは「3インチ×5インチ」(約7.6センチ×12.7センチ)以内と規定されている。
ゴルフファンはその制限内で控えめに入れられたロゴを見慣れているため、昨年のマスターズの際は、オーガスタナショナルの観衆の目にも、テレビ中継の視聴者の目にも、デカデカと入れられたマルボンの文字は、あまりにも大きく不自然に見えたのだろう。
オーガスタナショナルにおいて、マスターズ出場選手のウエアに関する規定が明文化されているかどうかは不明だが、彼らは常々、オーガスタナショナルに「ふさわしいか、ふさわしくないか」を基準にして、モノゴトを見つめている様子である。
昨年のデイのベストは、見た目があまりにも奇抜で「ふさわしくない」、せっかくのマスターズの戦いがデイのベスト騒動で乱されることも「ふさわしくない」と判断され、「脱いでほしい」と言い渡されたということだったのだろう。
実を言えば、この出来事にはユニークな後日談もあった。
マスターズ後、マルボンには「デイが着ていたベストはどうしたら買えるのか?」という問い合わせが殺到したという。そこでマルボンは248ドルで同じベストを発売したところ飛ぶように売れ、デイが大会で着ていたベストそのものが欲しいという声も上がったそうだ。
そして、実際にマルボンが着用済みのベストをオークションに出品したところ、1万8000ドルで落札された。
デイはベストの売り上げとオークションで落札されたお金を、愛妻とエリーとともに創設した「ブライター・デイズ財団」を通じて、貧困や傷病で苦しんでいる人々のために寄付した。
また、両親を肺がんで失ったデイは、オハイオ州立大学のがん研究所にも寄付したという。
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