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河本結が雨中決戦で“10年モノ”4Uのチェンジを決意したわけ… カメラに手を振る理由は「そこにカメラがあるから」
「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」最終日。首位と3打差の6位タイから出た河本結(かわもと・ゆい)は、通算9アンダーで並んだ安田祐香(やすだ・ゆうか)とのプレーオフ4ホール目で敗れた。
「時間が経ったら悔しさが出てくるかもしれない」
◆国内女子プロゴルフ 第5戦
富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 4月11~13日 石坂ゴルフ倶楽部(埼玉県) 6585ヤード・パー72
「よくプレーオフに残ったと思います」。22ホールの長丁場の末、敗れた河本結は、サバサバとした表情で、そう口にした。

首位と3打差の6位タイから粘り強く戦って首位をとらえた。プレーオフ1ホール目で中村心が脱落した後は、安田祐香との一騎打ち。寒さと、強くなる雨の中で続いた戦いだったが、河本にとっては別の意味を持っていた。
「ずっとショットの調子がよくなくて。でも、今週はトレーナーさんから体の使い方について新しいヒントをもらったので、トライしてみようと思っていたんです。それをやり続けていた。1つの試合も大事ですが、その先も大事。試合中、スイングを意識することはあまりないんですけど、久しぶりにしました。トップ10入りにトライしようと思っていたくらいなのに優勝争いができた。これを続ければいいのかな」と手応えの方が強かった。
「時間が経ったら悔しさが出てくるかもしれないですけど、よくがんばったと思います」と言うのには、もう一つ理由がある。愛用のクラブにまつわる事情だ。
「ユーティリティーはもう10年くらい使っていて溝がない。雨の中だとフライヤーするんです。プレーオフというよりフライヤーが怖かった」と苦笑する。すでに在庫もない古いモデルだが、どうしても他のものには替えられずに使い続けていた。
「中古とかも探したんですけど」という4Uを、プレーオフの2打目で使い続けた。結果的に、勝負より目の前のショットに集中することにはなったのだが、残念ながらあと一歩、勝利には届かなかった。
それでも、雨中の22ホールで苦戦したため、愛用のクラブを替えることを決意。「きっかけになりました」と笑った。
優勝争いの最中でも、カメラを見つければ手を振るサービス精神を持つ。それほど、ファンを大切にしていることが伝わってくる。そのことを指摘されると「そこにカメラがあるからです」と照れた。
2019年「アクサレディス」で初優勝した後、米ツアーに挑み、日本に戻って昨年の「NEC軽井沢72レディス」で5年ぶりの2勝目。待望のツアー3勝目が近いことを思わせる戦いだった。
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