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「自分の弱さ」 岩井明愛の“メジャー前哨戦”は無念の結末… 最終18番の悔やまれるボギーでV逸 「シビれました」
翌週に「シェブロン選手権」を控えたメジャー前哨戦「JMイーグルLA選手」が終了。岩井明愛(いわい・あきえ)が5バーディー、2ボギーの「69」でプレーし、通算20アンダーでフィニッシュ。優勝にわずか1打及ばず、2位で4日間の戦いを終えた。
岩井明愛「すごい悔しかった」
◆米国女子プロゴルフ
JMイーグルLA選手権 4月17~20日 エルカバレロCC (カリフォルニア州) 6679ヤード・パー72
プレーオフをかけたパーパットが無情にもカップを外れる。岩井明愛が米ツアー初優勝をあと一歩のところで逃した。
通算17アンダーでローレン・コフリン(米)、イングリッド・リンドブラッド(スウェーデン)と並ぶ首位で迎えた最終日。最終組で一緒にプレーするコフリン、1つ前で回るリンドブラッドとの激戦は、最後まで手に汗握る展開だった。

先手を取ったのはリンドブラッドだ。1番バーディーの後、前半はパーが2つだけの出入りの激しいゴルフで通算20アンダーまでスコアを伸ばし、単独首位に立って試合を引っ張る。
対する最終組は、コフリンがバーディー発進。明愛はパー5の1番を取れなかったが、2バーディー、1ボギー。共に通算18アンダーで折り返した。
バックナインに入ると流れが変わり、リンドブラッドが11番のバーディーの後、パーを重ねる我慢のゴルフを強いられる。コフリンもバーディーパットがなかなか入らない。明愛は11番、14番のバーディーでじわじわと追い上げていき再び混戦の様相を見せた。
勝負どころの16番パー5。明愛のティーショットが右に飛び、カートパスで2バウンド。そのまま木に当たってラフに落ちる。木がスタイミーになり、グリーンの左には池が待ち構える難しい第2打となったが、見事なインテンショナルスライスで2オン。30メートル近いロングパットをきっちりと寄せてバーディーを奪い、通算21アンダーでリンドブラッドに並んだ。
最後まで忍耐強くプレーしたリンドブラッドが通算21アンダーで待つ18番。右ラフからの第2打を明愛はグリーンオーバー。3打目が少し強く入って2メートルのパーパットが残った。入れればプレーオフ。しかし、このパットが思った以上に右に切れて、残念ながらボギー。初優勝はお預けとなった。
「コースコンディションがすごい難しくなっていく中、優勝争いできたことがうれしい。18番のパーパットはシビれました。あそこで入れ切れなかったのが自分の弱さ」と淡々と話し出した明愛だが、「悔しいです」と本音をもらした後はしばし絶句した。
「ホンダLPGAタイランド」に続く2度目の最終日最終組。単独2位惜敗も2度目となる。悔しさが募るのも無理はないが、出場4試合で2回の2位と言う結果は今後の大きな可能性を感じさせるもの。
「すごい悔しかったんで、来週すぐリベンジできる舞台があるので、そこにぶつけたい」と、今シーズン最初のメジャー「シェブロン選手権」(24~27日)での大暴れを誓った。
優勝争いに絡んだ山下美夢有と畑岡奈紗
山下美夢有も逆転優勝に手が届きかけた。
首位に4打差の通算13アンダー・8位タイでスタートすると、15番までに6つのバーディーを奪ってスコアを19アンダーに伸ばし、最後の追い上げに臨んだ。
だが、16番パー5で絶好のチャンスが入らず、勢いが止まってしまう。このままスコアは動かず通算19アンダーの3位タイ。
「今日はショットが安定していていい流れでした。後半もいい流れだったんですけど、16番のバーディーパットを外してしまって流れがつかめなかったところが残念」と悔しがった。それでも「久しぶりに自分らしいプレーができたと思うので引き続き頑張りたい」と、次戦のメジャーに向けて意欲をのぞかせた。
ピンが前後に振られ、バーディーも出るがボギーのリスクもある最終日。最終組の2時間50分前に、通算9アンダー29位タイと首位に8打のビハインドでスタートした畑岡奈紗が気を吐いた。
1番、6番、9番とリズムよくバーディーを重ね、後半に入り12番でもバーディーを奪うと、14番からは怒涛の5連続バーディー。18番では7メートルのロングパットを決めて、ボギーフリーの「63」。通算18アンダーで優勝争いに割って入った。
スタートから間もない上位陣に大きな刺激となるクラブハウスリーダー。上位陣のスコアが上下した時には単独首位に立つ場面もあるほどの猛チャージだったが、惜しくも優勝には届かず6位に終わった。
米ツアー通算6勝の実力者だが、2022年「DIOインプラントLAオープン」を最後に勝利から遠ざかっている。毎年、優勝を目標に掲げているメジャーを控え、前哨戦でいい流れをつかんだ。
岩井ツインズの妹・千怜は4つスコアを伸ばして通算15アンダーの11位タイ。3日目には米ツアーで初めて2サムで一緒にプレーした明愛が最終組で優勝争いをしているため、ホールアウト後は応援に駆けつけていた。
3日目に「64」をマークして優勝争いに顔を出しながら、最終日に1つしか伸ばせなかった竹田麗央も千怜と同じ15アンダーの11位タイでフィニッシュ。
ギリギリで予選を通過した古江彩佳も、最終日に“しぶとさ”を見せた。通算7アンダー・49位タイから出たこの日は、6バーディー、ノーボギーと気持ちいいプレーを披露。昨年、平均ストローク1位の“ベアトロフィー”を獲得した実力を発揮して、通算13アンダーの20位タイまで順位を上げた。
そのほかの日本勢は、吉田優利が通算10アンダー・37位タイ、勝みなみが通算7アンダー・57位タイ、西郷真央が通算4アンダー・68位。渋野日向子、西村優菜、馬場咲希の3人は予選落ちを喫している。
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