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- PGAツアー初優勝者が示した“最高のお手本” カラーからのアプローチを成功させる「番手選び」&「距離感の出し方」
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回は同ツアー唯一のダブルス戦「チューリッヒクラシックofニューオーリンズ」で、アンドリュー・ノバクとのコンビで優勝を手にしたベン・グリフィンの“カラーから沈めたパッティング”に注目しました。
カラーからの一打で“パター”を選択したベン・グリフィン
PGAツアー唯一のダブルス戦「チューリッヒクラシックofニューオーリンズ」が開催されました。この大会には金谷拓実&久常涼組と、星野陸也&大西魁斗組の2組の日本勢ペアが出場。金谷選手と久常選手のペアは18位タイで大会を終えましたが、3日目終了時点で2位タイにつける活躍を見せてくれました。
優勝を飾ったのはアンドリュー・ノバク選手とベン・グリフィン選手のペア。同じノースカロライナ州出身でジュニアの頃から親交があり、現在も同じ地域に住んでいる仲良しコンビです。今大会まで未勝利だった2人は、通算28アンダーまでスコアを伸ばして初優勝を挙げました。

勝利を大きく引き寄せたのは、最終日17番(パー3)のグリフィン選手のアプローチでした。
最終日は1つのボールを交互に打つフォアサム形式。17番はノバク選手がティーショットを打ち、グリーン左サイドのカラーにボールが止まります。カップまでは約10メートル、ボールからエッジまでは1.5メートルの距離がありました。
ラインは全体的に下り傾斜で、中盤からカップにかけては斜度がさらにキツくなっています。しかも、右から左への傾斜もあったため、タッチを合わせるのも方向性を合わせるのもかなり難しい状況です。
このシチュエーションでありがちなのは大ショート。下り傾斜がキツいため、恐怖感で手やヘッドが動かずカップのかなり手前にボールが止まってしまうミスです。しかも、この時は優勝争いの最中で、初勝利のプレッシャーもあったでしょう。
そんな中、グリフィン選手はパターを選択し、「カチッ」と音が聞こえるほどしっかりとインパクト。ジャストタッチでカップ右側から流し込んでバーディーを奪いました。終盤の17番でスコアを伸ばしたノバク&グリフィン組はそのリードを保ってホールアウト。1打差でうれしい初勝利を手にしたのです。
“いいイメージ”を持てるクラブ選択が成功のカギ
カラーからのアプローチは「番手選択が難しい」「距離感が合わない」と感じている人は多いのではないでしょうか。
まず、使用クラブを決める際は「10回打って何回寄せられるか」を考えるといいでしょう。「サンドウェッジで打ったら?」「パターで打ったら?」と自問自答してみてください。サンドウェッジは10回中1~2回、パターなら10回中5~6回というイメージであれば“パター”を選択するのが無難です。
ただし「パターのほうが確率は高いけど、サンドウェッジで打ったら入りそう! ピタッと寄りそう!」という強いイメージがあるなら、そちらを選択するといいでしょう。大事なのは“自信を持って打てる”かどうか。イメージがいいクラブを使ったほうがスイングのエラーは少なくなります。
続いて、距離感と方向性を上げるコツです。私がオススメするのは目印を3個つくること。1つ目の目印はボールの数センチ前。ここを狙って打つことで打ち出しの方向性を安定させます。
2つ目はカラーとグリーンの境目です。境目のどの場所にボールを通すかを決めておくと、方向性がさらに安定してきます。
3つ目は“仮想カップ”をつくること。下り傾斜なら実際のカップより手前、上り傾斜なら実際のカップの奥に仮想カップをイメージしてください。仮想カップを狙って打てば、スイング中の緩みがなくなります。下り傾斜に向かって打つ難しい状況でも、グリフィン選手のようにしっかりとインパクトして、タッチを合わせるようになるはずです。
ベン・グリフィン
1996年生まれ、米・ノースカロライナ州出身。ノースカロライナ大学チャペルヒル校を卒業後、2018年にプロ転向。23年の「サンダーソンファームズ選手権」では2位フィニッシュ。翌年はトップ10フィニッシュ5回と力をつけ、25年シーズンは同ツアー唯一のダブルス戦「チューリッヒクラシック」で、アンドリュー・ノバクと共にツアー初勝利を挙げた。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
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