今週の米女子ツアーは出場優先順位を決める「リシャッフル」の週　13人が参戦する日本勢はみんな大丈夫？

　今年の米女子ツアー「第1回リシャッフル」、日本勢は問題なく突破できそうだ。

「シェブロン選手権」での西郷真央のメジャー初優勝の鮮烈な記憶が残る同ツアーだが、現地時間1日から開幕した次戦「ブラックデザート選手権」終了後には、リシャッフルが待ち構えている。日本ツアーでも「リランキング」という名称でシーズンに2回、同じような制度が設けられているが、米ツアーでもシード選手以外を対象にした出場優先順位の入れ替えが行われる。今季、調子のいい選手がより多くの試合に出られるよう引き上げるものだと考えると分かりやすい。

　米ツアーの第1回リシャッフルは、ブラックデザート選手権終了後にCMEグローブポイントランキング80位以内に入っていれば、「カテゴリー8」に昇格できる。

　今季、米ツアーを主戦場とする日本勢は13人いるが、その中でリシャッフルの対象となっているのは、昨年のQシリーズ（ツアー予選会）で出場権をつかんだ山下美夢有、岩井明愛、岩井千怜、吉田優利、馬場咲希の5人。

　昨シーズン終了後のポイントランキング80位以内の「カテゴリー1」から始まる出場優先順位の中で、Qシリーズ組の5人に与えられたのは「カテゴリー15」という枠だ。その中で順位に応じて（主催者推薦のケースもあったが）5人は出場権を得て、ここまで戦ってきている。

　その中で6試合中トップ10が3回の山下（ランキング19位）を筆頭に、2位が2回の岩井明愛（同29位）、6位と17位を記録している馬場（同54位）、トップ10こそないものの安定した成績を残している岩井千怜（同59位）と吉田（同60位）と、それぞれが奮闘し、80位以内をキープしたまま今大会まで来ている。

　大会終了後のランキングが81位以下になると、引き続き出場優先順位は低いままとなるが、現在60位の吉田でもポイントは118.100。現在、次点の81位にいる選手（71.090）との差からして、吉田が81位以下になる可能性はない。

　昨年は第2回リシャッフル直前の試合で予選落ちし、結果的にランキング102位でシーズンを終えた吉田はシードが取れず、再びQシリーズ行きを余儀なくされた。それをクリアして臨んだ今年は、第一関門を突破。シーズン中盤により活躍の機会が得られることになる。

「ブラックデザート選手権」には前述の4人以外にも、メジャー優勝で波に乗る西郷ら日本勢13人が全員出場。入れ代わり立ち代わり優勝争いに顔を出す日本勢が今季米女子ツアーの“台風の目”となっているのは間違いないだけに、今大会にも期待がかかる。