畑岡奈紗はなぜ“7年ぶり”にサロンパスカップに出場するのか？ 米ツアーで“バトン”を渡された宮里藍と再会

　日本女子ツアー通算5勝、米女子ツアー6勝の畑岡奈紗が、地元開催の「ワールドレディスサロンパスカップ」に7年ぶりに出場する。大会前日にはプロアマ戦に出場した畑岡は宮里藍ともラウンドした。一緒にラウンドしたのは2017年以来だという。

「私がちょうど米ツアーのルーキーイヤーで、藍さんが引退された年。向こうで練習ラウンドさせてもらいました。今日は当時のことを覚えていただいていて、その時もアドバイスをいただき、すごく懐かしい気持ちになりましたけど、逆にもうそんな月日がたったんだなって感じました」

　同世代の選手たちが宮里藍の背中を追いかけて目標にしてきたことをあらためて強調していた。貴重なラウンドの機会に恵まれたのだから、今大会のために帰国した甲斐があったというものだ。

　しかし、畑岡はなぜこのタイミングで帰国し、今大会に出場したのか？　その理由は明快だった。

「特にコロナ禍をきっかけに日本と海外の行き来もかなり難しくなった時期もあって、それ以降は日本の試合に出る機会が少なくなっていたので、今回は久しぶりに地元ということもありますし、出たいなという気持ちでオフの時から考えていました」

　長く米ツアーを主戦場にしているとはいえ、機会があれば母国ツアーにも出たいという素直な気持ちを口にした。

　ちなみに前回出場した2018年大会は5オーバーの16位タイ。「この時はあまり調子が良くなくて、思うような成績は残せず、悔しい思いをしたので、いい成績を残せるようにがんばりたいです」。

　今季は米ツアーでは「JMイーグルLA選手権」で6位に入るなどしているが、まだ優勝争いに絡めていない。「それでも、いい状態では来ていると思うので、今大会は出るからにはいい成績を目指してやりたい」。

　久しぶりの日本凱旋で地元の応援を力に変え、好成績を残して米ツアーへと戻りたいところだ。

1999年年1月13日生まれ、茨城県出身。2016年の「日本女子オープン」で国内メジャー史上初のアマチュア優勝達成。その後、プロに転向して翌17年から米ツアーに参戦。同ツアーでは18年に初勝利を挙げ、22年「DIOインプラントLAオープン」で米ツアー通算6勝目。日本ツアーでも17年に「日本女子オープン」連覇、19年に「日本女子プロゴルフ選手権」「日本女子オープン」の国内メジャー2勝を達成するなど、5勝を挙げている。アビームコンサルティング所属。