申ジエがプレーオフ制し国内メジャー5勝目　ツアー通算29勝目で永久シードに王手　生涯獲得賞金は14億円を突破

　首位と2打差の2位から出た2018年大会覇者の申ジエ（韓国）が、ノーバーディー、1ボギーの「73」でプレー。通算7アンダーで並んだ藤田さいきとのプレーオフに突入した。

　申が1ホール目でバーディーを決め、国内メジャー5勝目を飾った。これでツアー通算29勝目。永久シード獲得の偉業に“王手”をかけた。優勝賞金2400万円を獲得し、ツアー史上初めて生涯獲得賞金で14億円を突破した。

　試合後の優勝インタビューで申は「試合前の久光製薬社長の『無理してもサロンパスがあるから』という話が印象に残っていて頑張れた。きょうは母の日で、多くのギャラリーの皆さんの応援のおかげで頑張れた。今年はわたしがプロゴルファーになって20年になります。今は体を管理しながら頑張っている。毎年多くの後輩たちが一緒に成長します。周りの選手たちと一緒に頑張っていきます。まだ試合はたくさんあるので、また優勝目指して頑張ります」と話した。

　首位から出た39歳の藤田さいきは、2バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの「75」でプレー。体調不良の中、2010年「日本女子プロ選手権」以来15年ぶりのメジャー優勝を目指したが叶わなかった。

　通算6アンダー3位に葭葉ルミが入った。

　通算5アンダー4位にイ・ミニョン（韓国）。通算4アンダー5位に全美貞（韓国）が続いた。

　通算3アンダー6位に山城奈々、ルーキーの荒木優奈が続いた。

　続く通算2アンダーグループに、韓国7勝のパク・ヒョンギョン（韓国）、ルーキーの都玲華、セキ・ユウティン（中国）が並んだ。

　地元の茨城県出身で米女子ツアー通算6勝の畑岡奈紗は3バーディー、5ボギーの「74」で、通算1アンダー11位。

　前年大会覇者のイ・ヒョソン（韓国）は、5番で痛恨のダブルパー（＋4）を叩くなど「77」と崩れ、通算3オーバー29位タイで4日間を終えた。

＜上位成績＞
優勝／－7／申ジエ
2／－7／藤田さいき
3／－6／葭葉ルミ
4／－5／イ・ミニョン
5／－4／全美貞
6T／－3／山城奈々、荒木優奈
8T／－2／パク・ヒョンギョン、都玲華、セキ・ユウティン