- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 「上位者に下駄履かせるのやめます」 PGAツアーがさんざん試行錯誤したシーズン王者の決定方式を“普通”に戻す理由とは?
「上位者に下駄履かせるのやめます」 PGAツアーがさんざん試行錯誤したシーズン王者の決定方式を“普通”に戻す理由とは?
5月26日、PGAツアーのプレーオフシリーズ最終戦「ツアー選手権」のフォーマットが今年から変わると発表された。昨年まで行われた、初日からランキングに応じたアドバンテージを持ってスタートする方式は姿を消すことになる。
「形式がどうあれイーストレイクで勝ちたいという想いは不変だ」
そしてシェフラーは、最終戦のスタッガード・スタート方式のみならず、プレーオフシリーズ全体、いやフェデックスカップ全体に対しても「検討の余地あり」と考えていた。
それもそのはず。シェフラーは22年も23年もフェデックスカップ・ランキング1位で最終戦を迎えながら、22年はマキロイに、23年はホブランに、ツアー選手権優勝と年間王者タイトルを奪われる結果になり、当時から「何かがおかしい」と感じていた。
一方、スタッガード・スタート方式になってから2度も勝利したマキロイは、「プレーオフのシステムは大好きだ。シーズンを通じたベストプレーヤーを選ぶためのベストなシステムではないかもしれないけど、誰にも逆転のチャンスがあるという意味では、ドキドキ感があって素晴らしい」と肯定的である。
しかし、マキロイのような賛成意見はきわめてまれで、選手たちの多くは、シェフラー同様これまでのシステムに首を傾げていた。
そして、世界ランキング1位で昨年の年間王者にもなったシェフラーの声には、PGAツアーも真摯に耳を傾けた。
その結果、ツアー選手権のフォーマット変更が早々に決定されたというわけである。
ツアー選手権の舞台は、ジョージア州アトランタ郊外のイーストレイクだが、シェフラーいわく、「僕ら選手にとって、イーストレイクとツアー選手権優勝は同義語だ。フォーマットがどうであれ、イーストレイクで勝ちたいという想いは不変だ。そして今年からは、やっとその想いを、いい形でプレーに投入できる」と喜んでいる。
そして、今年からは全選手がイーブンパーからスターとするというゴルフ本来の当たり前の形に戻ることで、「ファンにとっても、分かりやすくて親しみやすくなるはずだ」と期待も抱いている様子だ。
ツアー選手権に出場できるのはトップ30名のみという少数精鋭のエリート大会の位置づけは今後も変わることはなく、優勝者がイコール、年間王者になるという部分も変わらない。
その代わり、プレーする選手、観戦するファンの双方がドキドキ感を抱けるよう、イーストレイクのコースセッティングを大幅に見直し、超ハイレベルな設定を施す方針を示している。さらには、選手たちへのフェデックスカップ・ボーナスの配分比率なども見直すとのこと。
これまでの6年間は、初日のスタート時点でストロークに差をつけることでドキドキ感を醸成しようとしていたが、今後は超難設定のイーストレイクを誰がどんなゴルフで制するか、その結果、どれほどビッグなボーナスを手に入れるかという点にスリルを感じてもらうという仕掛けになる。
そして、PGAツアーは「最高の形で年間王者を選び出すための具体策をこれからさらに検討する」としている。
07年の創設以降、フェデックスカップとプレーオフ、そしてツアー選手権は、変更に次ぐ変更を重ね、それが複雑化を招いてきたが、誰にとってもお馴染みの4日間72ホールのシンプルなストロークプレーに戻す「バック・トゥ・ザ・ノーマル」なら、離れていったファンも戻ってくるのではないか。
今年の大会は、その試金石になりそうである。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
最新の記事
pick up
-
西村優菜と共同開発! 理想の高弾道とスピンを実現した「QUANTUM MINI SPINNER」がついに発売!<PR>
-
「上達志向ゴルファーに最適解!」 “飛んで止まる”テーラーメイドのNew「ツアーレスポンス ストライプ」登場<PR>
-
“自分で操りたい派”に刺さる? テーラーメイドの新「SYSTM2(システムツー)」パター登場! 世界的ヒット作「スパイダー」との違いは?<PR>
-
今後ゼクシオはどこへ向かうのか? 家田社長が語る「25年」の継承と「XXIO 14」の挑戦<PR>
-
これが最新電気自動車の現実だ! 往復600キロのゴルフ旅を日産 新型「リーフ」で行ってわかった“BEVの安心感と実用性”<PR>
ranking











