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マキロイのドライバー不適合問題で「ズルを働く選手もいる」とベテラン選手が仰天暴露! テストの指名も“ランダム”ではない!?
全米プロでローリー・マキロイのドライバーが「ルール不適合」と判定され、バックアップのドライバーで戦うことを余儀なくされた問題。PGAツアーのみならず、リブゴルフにも飛び火して、さまざまな議論を巻き起こしている。
「全員を対象にするほうがフェアでいい」
重い口をようやく開いたマキロイは、「僕だけが」と語ったが、それは氏名やテスト結果が明かされたのは「僕だけ」という意味であり、全米プロ開幕前にドライバーのテストの対象とされたのは、マキロイだけではなく、出場選手のほぼ3分の1がランダムピックされたという。
この「3分の1」に対しても、選手たちの意見は分かれている。PGAツアー選手のグローバーも、リブゴルフ選手のデシャンボーやリードも、「3分の1でも全員でもテストにかかる手間や時間は大差ないはず。全員を対象にするほうがフェアでいい」と感じているそうだ。
その3分の1も、「ランダムピック」と言われているわりには、パワーヒッターのデシャンボーが「ほぼ毎回、対象になる」のに対し、どちらかと言えば非力なマット・ジョーンズなどは「僕はテスト対象になったことは、ほとんどない」という具合で、対象になるならないの「傾向」が垣間見られる。
そんな違いを知ってしまうと、テスト対象の選手の選び方に何かしらの意思や意図があるのではないかと思えてくる。
そうした嫌疑が浮上することを防ぐ意味でも、テストは全員を対象とするほうが、フェアだと感じられる。
しかし、常に冷静沈着なマーク・リーシュマンなどは「いやいや、時間的にも、マンパワー的にも、全員対象は無理がある」と見ている様子だ。
さまざまな意見や主張が噴出し、どうするべきか、何が最善かが、なかなか見えてこないドライバーの事前テストは、メジャー4大会ではもちろんのこと、PGAツアーでも日ごろから実施されているが、リブゴルフで実施されたことは「今のところはない」と、デシャンボーもリードも証言している。
「でも、世界ランキングのポイント対象に(将来的に)なることなどを考えると、リブゴルフでも、ドライバーのテストを行った方がいい」
「毎試合、事前テストを実施して、みんなが一定の基準内のドライバーを使うべきだ」
もはやマキロイに対する同情の言葉はほとんど聞かれなくなっているが、グローバーが暴露した通り、あらかじめバックアップをダミーとしてバッグに入れ、そのダミーをテストに提出している選手が本当にいるのであれば、エースドライバーを提出して「ルール不適合」と判定され、バックアップで戦ったマキロイやシェフラーは正直すぎたということになる。
しかし、正直者が馬鹿を見るようなゴルフ界で良いはずはない。正直なマキロイは、以前のエースドライバーだったテーラーメイドの「Qi10」を今は「Qi35」に持ち替えているが、先週のRBCカナディアンオープンでは予選落ちを喫した。だが、週末は今週の全米オープンに向けて、しっかり調整を行なったことだろう。
今週の全米オープンでも、開幕前にはドライバーの事前テストが実施されるはずである。マキロイが再びテスト対象に選ばれる可能性はもちろんあるのだが、人々の視線が、ドライバーのテストではなく、熱い優勝争いに向けられるメジャー大会になってほしいと願っている。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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