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西郷真央、山下美夢有のメジャー制覇に米メディア「日本の黄金時代」 米ツアーで苦労した小林浩美が後進のために取り組んだこととは?
今季最後のメジャー大会「AIG(全英)女子オープン」は、山下美夢有(やました・みゆう)の米ツアー初優勝、メジャー初制覇で幕を閉じた。米メディアはこぞって「日本の黄金時代」と称賛した。
日本の舞台を世界の舞台にできる限り近づける
山下自身の長年の努力と研鑽、そしてパリ五輪で味わった悔しい経験が彼女を大きく成長させたことは間違いない。
だが、山下がメジャー優勝を果たした今、忘れてはならないのは、そんな彼女にプロゴルファーとしての「いろは」を教える役割を果たしてきたJLPGAの努力と工夫である。
昔々の話になるが、小林浩美会長が米LPGAに挑んだ1990年代は、現代の日本人選手のように、至れり尽くせりのさまざまなサポートが受けられた時代では、まったくなかった。
当時の小林選手は、キャディーも自分で探して自分で契約し、転戦のための飛行機のチケットの予約や購入、宿泊するホテルの予約なども、すべて自力で行っていた。
まだ賞金が今より格段に低かった時代だ。転戦費用を節約するために、一流選手どうしがホテルの部屋をシェアすることも少なくなく、小林選手も欧米の選手たちと同室に泊まることが、しばしばあった。
当時の強豪選手だった米国のベッツィ・キングと初めてルームシェアをした後に、小林選手が語った言葉が今、あらためて思い出された。
「あんな有名選手でも、ホテルの部屋に戻れば、下着1枚で平気な顔してベッドに横になったり、歩き回ったり。その姿を見たとき、彼女たちも私と同じフツウの人間なんだなと思えて、そうしたら急に気持ちが落ち着いて、自信も湧いてきた」
あのころは日本の女子ゴルフ界のトッププレーヤーから見ても、世界のトッププレーヤーは超人的な強さを誇る雲の上の存在だった。
そのギャップをどうしたら埋めることができるのか。日本に戻り第一線から退いて、JLPGAを率いる立場になった小林会長は、下部ツアーを充実させて予備軍の育成に力を入れ始めた一方で、一軍のJLPGAでは3日間大会を4日間大会へ拡大し、コース設定の難度をはるかに向上させ、日本の舞台を世界の舞台にできる限り近づけようと工夫を凝らしてきた。
世界の舞台に立ったときに嫌でも感じる違和感を最小限にとどめたい。それが日本勢が世界で戦うため、勝つための最善、最短の道となることを、固く信じて突き進んできた小林会長とJLPGA。
その努力が2019年の渋野日向子による全英女子オープン優勝につながった。そして、渋野の快挙によって「私も続くぞ」という気概が日本人選手たちに溢れ、笹生優花や古江彩佳、西郷真央のメジャー優勝につながり、そして今、山下が日本勢6人目、通算7度目のメジャー優勝を達成した。
今季のメジャーシーズンは、西郷の優勝で始まり、山下の優勝で幕を閉じた。来季はメジャー5大会のうち一体何試合で日本勢がトロフィーを掲げることになるのだろうか。
そんな期待を現実的に抱くことができるようになった今は、まさに「日本の黄金時代」の始まりだが、その時代をもたらしてくれたヒトやコトへの感謝は、決して忘れないでいたいと思う。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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