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“普通のストロークプレー”に回帰して盛り上がった米ツアー最終戦 新CEOは「絶大なる変化」打ち出すもリブとの統合は眼中になし!?
PGAツアーのプレーオフシリーズ最終戦「ツアー選手権」はトミー・フリートウッドの同ツアー初優勝で幕を閉じた。ランキングに応じてストローク差を付けた状態で初日をティーオフするスタッガードスタート方式をやめたことが、結果的に盛り上がりにつながった形だが、新CEOはシーズン通した「絶大なる変化」を打ち出している。
「白紙は、あくまでも白紙だ」
ローラップCEOが掲げているPGAツアー改革のためのプライオリティーは「ファンを楽しませるツアーにすること」「DPワールドツアーとの協力関係を深めること」にあり、未来競技委員会もその方向に向かって動いていくことになる。
就任から今日までの約1カ月の間、ローラップCEOは20名以上の選手と直接会って、さまざまな意見を聞いたほか、SNSなどを通じてファンの言葉も拾い上げ、DPワールドツアーのガイ・キニングCEOとのミーティングも行なった。
しかし、リブゴルフやPIF(パブリック・インベストメント・ファンド/リブゴルフを支援するサウジアラビア政府系ファンド)の重鎮とは、ただの一度も会っておらず、停滞したままになっている統合交渉に対してのアクションは一切起こしていない。
そんなローラップ氏の姿勢は、これまでリブゴルフとの統合交渉を推し進め、「PGAツアーとリブゴルフの双方を一つにまとめることは、ゴルフ界の急務だ」「全力で取り組む」と強調してきたジェイ・モナハン会長の方針とは正反対である。
実際、ローラップ氏は「いろいろ語る前に、私自身がリブゴルフやPIFのことをもっと知らなくてはならない。白紙は、あくまでも白紙だ」と言い切り、統合交渉を無理に進める必要性を否定している。
「ベストプレーヤーが一堂に会することが、世界のゴルフ界にとって最善であることは間違いない。しかし、私はPGAツアーを向上させ、強化することに全力を尽くす。私は自分がコントロールできることに集中する」
そして、ローラップ氏は「世界のベストプレーヤーが集まる場所は、PGAツアーだ」と言い切った。
就任から間もないことは確かだが、そのわずかな期間のうちに、できる限りの情報収集とPGAツアーが置かれている現状を最大限、把握した上で、自分が執るべき方針をしっかり示している。
視線を向ける先は、リブゴルフではなく、PGAツアーであり、必要なのは対外的な対策ではなく、ツアーそのものをより良くするための対策であることを、高らかに宣言したローラップ氏。新CEOの舵取りに大いに期待したい。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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