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- 勝みなみ「この経験は今後に生かせる」――終盤逆転許し3位 米初Vは逃すも前向きな手応え
首位争いを演じた勝みなみ(かつ・みなみ)は、終盤で逆転を許し米ツアー初優勝はならず3位。伏兵ファン・ユミンが怒涛のバーディーラッシュで初優勝を飾った。
2位スタートが8人という混戦
◆米国女子プロゴルフ
ロッテ選手権 10月1~4日 ホアカレイCC(ハワイ州) 6566ヤード・パー72
勝みなみの米女子ツアー初優勝は、またしてもお預けとなった。

首位に1打差の2位タイで迎えた最終日。勝と同じく2位スタートの選手が8人という混戦の中、落ち着いたプレーを見せた勝は、6番でこの日4つ目のバーディーを奪い、通算16アンダーで単独首位に立った。8番でボギーを叩いたものの、9番を終えて通算15アンダー。キム・ヒョージュ(韓)と首位を並走した。
バックナインに入っても混戦は続く。勝、キム、そして前日首位ながら前半でスコアを落としていた岩井明愛の最終組だけでなく、先にプレーしている選手たちも優勝圏内にひしめいていた。
最終組で互いをけん制しながらプレーする勝とキムの間を抜けるように、2組前を回るファン・ユミン(韓)が終盤に猛チャージ。1打差の2位タイからスタートしたファンは、13番でバーディーを奪うと勢いづき、上がり4ホールを連続バーディーで締め、通算17アンダーで先にホールアウトした。
一転して追う立場となった最終組の2人は、そろって17番で痛恨のボギー。最終ホールではイーグルが必要な状況に追い込まれたが、いずれも3打目勝負となり、キムはバーディー、勝はパーでホールアウト。ファンの初優勝を許し、勝は3位に終わった。
2週前の「アーカンソー選手権」では、単独首位発進しながら悪天候により大会が中止となる不運もあった勝。仕切り直しの今大会は、伏兵に逆転を許して初優勝はならなかった。
「出だしでバーディー、バーディーが来てくれて、いい流れで前半を迎えられた。(8番の)ボギー以降、流れに乗り切れなかった部分があった」と優勝争いを振り返る。それでも、「落ち着いて普通にプレーできていた。この経験は今後に生かせるかな。優勝には届かなかったけど、攻め続けていきました」と前を向いた。「今週はショットがあまりよくなかったけど、パットが安定して助けられた。ショットとパットがかみ合えば優勝は狙える」と手応えを口にした。
次週からアジアシリーズ5連戦
次週からはアジアシリーズ5連戦が始まる。「ごほうびの試合。予選落ちがないので攻め続けていきたい」とアグレッシブなプレーを宣言した。
岩井明愛は5番パー5、6番の連続ボギーから後半に巻き返し。10番、11番パー5で連続バーディー、12番でボギーを叩いたものの、上がり2ホールで連続バーディーを奪い、通算14アンダー4位タイに食い込んだ。「楽しかったです。なかなかきついゴルフでしたけど、17番、18番とれてすっきりしました。すごく高いレベルの中での試合が毎週ある。伸ばしていかないと勝てないからしょうがないかな」とさっぱりした表情。「まだチャンスはあると思うので、あきらめず複数回優勝を目指したい」と前を向いた。
ツアー7勝目を狙った畑岡奈紗も、2番で第2打を直接カップインさせるイーグルを奪うなど2つスコアを伸ばし、通算13アンダー8位タイ。「なかなかガマンの展開が続いた。しっくりこない部分はまだあったけど、ショットはよかった」と語った。
他の日本勢は、岩井千怜が通算10アンダー14位タイ。西村優菜、山下美夢有が通算8アンダーで23位タイ。竹田麗央は通算6アンダー32位タイ。渋野日向子、吉田優利、馬場咲希、笹生優花は予選落ちした。
LPGAメンバーではなく、スポンサー推薦で出場したファンは、当初QT挑戦を予定していたが、この優勝で来季出場権を獲得。今季は複数回優勝者が一人もいない“戦国時代”の様相を呈しており、ファンは今季26人目の優勝者となった。
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