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- バーディー連発の勝みなみだがパーオン率は113位!? 好スコアを支える日本人3人目の年間1位も狙える部門別データとは?
「ビュイックLPGA上海」は、通算24アンダーで並んだ勝みなみ(かつ・みなみ)と世界ランキング1位ジーノ・ティティクル(タイ)とのプレーオフにもつれ込み、5ホール目でティティクルに軍配が上がった。データから勝みなみの強さの秘密に迫った。
1ラウンドあたりのパット数でトップの勝みなみ
プレーオフの末、米女子ツアー初優勝をあと一歩のところで逃した勝みなみ。悔しい一戦となったが、データ的には自分の強みであるパットが見事に輝いた大会だった。パットの部門別データはツアーナンバー1。日本選手3人目の快挙も見えてきた。
米女子ツアー秋のアジアシリーズ第1戦「ビュイックLPGA上海」は、通算24アンダーで並んだ勝と世界ランキング1位ジーノ・ティティクル(タイ)とのプレーオフにもつれ込み、5ホール目でティティクルに軍配が上がった。優勝スコアの24アンダーは今季3位タイの好スコア。ハイレベルな戦いだった。
24アンダーを叩き出した勝の原動力となったのが得意のパットだ。4日間通算パット数106は出場選手中最少。ティティクルは3位の110だった。
この106という数字は米女子ツアーの4日間競技における勝の自己ベストでもある。勝負の最終日は25パット。2打差の単独首位から出て7バーディー、ボギーなしの65をマークしたのだから普通なら勝てるパターンだろうが、世界1位の驚異的なプレーがそれを上回った形だ。

勝の1ラウンドあたりのパット数シーズン平均は大会前の28.68から28.57へと減った。その結果、28.62のキム・ヒョージュ(韓国)を抜いて部門1位に立ったのである。
この部門は1992年からデータが残っているのだが、過去に2人の日本選手がシーズン1位になったことがある。1人目は岡本綾子。1992年のことである。2人目は2010年の宮里藍だ。
岡本は日本選手最多となる米女子ツアー通算17勝を挙げ、1987年にはプレーヤー・オブ・ザ・イヤーと賞金女王にも輝いた選手。宮里は2010年に世界ランキング1位に立っている。日本が誇るレジェンド2人が刻んだ記録に勝が並ぼうとしているのである。
苦手なショットも上向き傾向
パットにはもう一つ重要な部門がある。それはパーオンしたホールにおける平均パット数。言い換えれば、バーディーパットをどれだけ決められるかの指標である。今季の勝のそれは1.72。これはティティクルの1.71に次ぐ部門2位の数字だ。
この部門のデータがあるのは2007年から。日本選手は宮里藍が2010、11年と1位(ともにタイ)に輝いている。
歴代1位は2016年リディア・コ(ニュージーランド)の1.71。つまり今季のティティクルは歴代1位に並ぼうかという高いレベルで、勝の1.72も相当なものなのだ。実際、勝は今季バーディー数332個で、ラウンド数が12も多い竹田麗央の328個を抑えて部門1位に立っている。ちなみにティティクルはラウンド数が少ないためバーディー数は292個で部門6位だ。
元々、勝はパットがうまかった。日本でも2018年に1ラウンドあたりのパット数、2022年にはパーオンホールの平均パットでそれぞれ1位になっている。渡米後も1年目の2023年に1ラウンドあたりのパット数で3位に入っていた。その強みがここにきてさらに磨きがかかっている印象だ。
一方で弱点はショットである。パーオン率は日本にいた時から最高でも23位とふるわなかった。渡米後は2023年が62.61%で143位、2024年が65.83%で117位、今季が現在66.60%で113位という具合である。
「ビュイックLPGA上海」でもパーオン率の順位は38位タイに過ぎなかった。ただ、その確率79.17%は米女子ツアー4日間大会における自己最高の数字。得意のパットだけでなく、弱点のショットでも自己ベストだったのだ。
勝は8月の「AIG全英女子オープン」で2位タイに入っているが、そのあたりからショットのデータが良くなっている。「AIG全英女子オープン」からの7試合に限ったパーオン率は71.83%。まだトップクラスとはいえないが、まずまずの数字である。この7試合のうち3試合でトップ3に入っているのだから、ショットのパフォーマンス向上が成績に直結しているのは間違いないだろう。
今回の2位でCMEポイントランキングは27位から16位にまで浮上した。堂々たる成績である。あとは少しだけ運が向いてくれれば勝利の美酒を味わえるはずだ。
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