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母となり再び戦う一ノ瀬優希と横峯さくらが示す「新しいゴルフの形」 “挑み続けること”が後輩たちの未来を変える!?
来季の国内女子ツアー出場権を争う「QTファイナルステージ」が終了。前半戦の出場権を手にした選手の中には横峯さくらと一ノ瀬優希という母となった2人のゴルファーもいた。
横峯は18位、一ノ瀬は33位でQTを突破
◆国内女子プロゴルフ
クォリファイングトーナメント ファイナルステージ 12月2~5日 宍戸ヒルズCC東コース(茨城県) 6418ヤード・パー72
かつてツアーの主役として名をはせ、複数回の優勝を積み重ねてきた2人のゴルファーが、静かに帰ってきた。
ツアー通算3勝の一ノ瀬優希、通算23勝で賞金女王経験者の横峯さくら。母となった2人が、再び戦いの場で輝こうとしている。
茨城県の宍戸ヒルズカントリークラブで行われたファイナルQT。一ノ瀬は通算3アンダー・33位でフィニッシュし、来季前半戦の出場権を手にした。
「やばい! ダイキン、沖縄に行きたかったです」
ホールアウト後に見せた笑顔は、7年ぶりとなる開幕戦の舞台への愛着を素直に物語っている。一ノ瀬は2019年9月に男子プロの谷口拓也と結婚し、20年10月に長女、昨年5月には長男を出産した。今年は2年ぶりにツアー復帰。家族の存在が彼女の背中を押し続けている。

「来年は幼稚園最後の年。小学校に入ると自由が効かなくなるから、それまでは親に甘えて自由にやらせてもらおうかなって」
今年はステップ・アップ・ツアーの「あおもりレディスオープン」で優勝。来季は前半戦の「すべての試合には出られない」とはいえ、来季の目標はあくまで「勝つこと」に置いている。
「子どもに優勝した姿を見せたいですね」
母になり、時間に限りがあるからこそ、勝利への執念は一層凝縮されている。
横峯さくらは「戦えていなかった」自分を変える
一方、通算6アンダー・18位でQTを終えた横峯は、来季前半戦出場権を手にし「やっと終わった」という安堵の表情を浮かべた。輝かしい実績を持つ彼女でも、今季は「自分の中で戦えていなかった」と振り返る。
それでも、この1カ月半ほどで静かな変化が訪れた。「頼ることは甘えになる。自分で決めると腹をくくったんです」
厳しい言葉だが、話し方は穏やかだった。横峯のいう“戦う”とは、スコアの数字ではない。「ショットの前に生まれる不安や迷いと向き合い、逃げずに振ること」
その小さな積み重ねが、今の自分を支えている。そして横峯は、ツアーの未来にも目を向ける。QT会場に設けられた託児所に感謝を述べつつ、こう語った。「若い選手が将来、出産を考えた時に、『ゴルフを続けられる』という選択肢を持てるようにしたい」
自分が挑み続けることが、後輩たちの未来を変えると信じている。
一ノ瀬も横峯も、かつてはツアーをけん引してきたトッププロとして勝利だけを求めて走り続けてきた。しかし今は、戦う意味が少しだけ変わった。「誰かに見せたい」から戦う。その姿は我が子へ、そして未来の選手たちへと届く。母と選手、どちらも手放さずに歩む彼女たちの挑戦は、もはや特異なことではない。
だがその静かな強さと継続こそが、女子ゴルフ界の新しい常識を作り、未来を変えていく原動力となっていくに違いない。
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