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- 通算22勝・鈴木愛が“パッティングの名手”と呼ばれるワケ シーズン最終戦で示した安定感をもたらす独自ストロークの正体
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回は国内女子ツアー最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」で優勝を飾った鈴木愛(すずき・あい)選手のパッティングに注目しました。
1ラウンド当たりの平均パット数は堂々の1位
国内女子ツアーのシーズン最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」は、岩井千怜選手とのプレーオフの末に鈴木愛選手が勝利を収めました。
2017年と19年に賞金女王に輝いている鈴木選手は、今年8月の「ニトリレディス」で勝利。シーズン終盤は5戦連続で予選落ちが続く不調にも陥りましたが、最終戦で見事に復調し、ツアー通算22勝目を挙げました。

鈴木選手はツアー屈指の“パットの名手”としても知られています。
今大会のパット数は、柏原明日架選手に次ぐ2位で、シーズンを通したスタッツでは、1ラウンド当たりの平均パット数「28.3229」で堂々の1位を獲得。パーオンホールの平均パット数でも「1.7585」で3位に入っています。
そのパッティングスタイルは独特です。
ヒザを伸ばし気味にして前傾をしっかりとり、手元を下げるハンドダウンでアドレス。ストローク中は弧を描くようにヘッドを動かしています。
安定感の秘密は腕と体が常に一体化したストローク
最近はハンドアップでパターを吊るようにアドレスして、ヘッドを直線的に動かすプレーヤーが多いですが、鈴木選手は真逆の打ち方をしているイメージです。
弧を描いてヘッドを動かす場合、バックストロークでヘッドがインサイドに動き、フェースは開く動きが入ります。一方、ダウンスイング以降では同様に弧を描きながらフェースを閉じる方向に動かしてインパクトすることに。ボールをつかまえるイメージがしやすいストロークですが、手先で打ってしまうとフェース開閉のタイミングがズレる危険性があります。
その点、鈴木選手は体の近い位置にヒジをセットして脇を締め、グリップエンドを常におへそに向けてストローク。腕と体が常に一体化しているため、安定したパッティングができるわけです。
腕を硬く使って体と一体化させるパッティングイメージは、ハンドダウンでアドレスする人だけでなく、ハンドアップで構える人にも有効です。手先でヘッドを動かしてしまう人、ストローク中に腕が緩みがちな人は、腕を硬くして体と一体化させるパッティングを覚えるといいでしょう。
オススメの練習法は、両手のひらの間にパターグリップを挟み、指を伸ばしたままストロークするドリル。手のひらでグリップを“サンド”することでワキが締まり、腕と体が一体化してきます。パッティングが安定するはずなので、ぜひ試してみてください。
鈴木 愛(すずき・あい)
1994年5月9日生まれ、徳島県出身。2013年にプロテスト合格し、ツアー本格デビューの翌14年に早くも初優勝を国内メジャー「日本女子プロゴルフ選手権」で飾る。その後も順調に勝利を積み上げ、17年、19年には賞金女王の座に輝く。25年4月に史上8人目となる生涯獲得賞金10億円突破。同年のシーズン最終戦「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」を制し、ツアー通算22勝目を挙げた。セールスフォース所属。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。デビッド・レッドベターら世界中のコーチの教えを直接学んだゴルフスイングコンサルタント。現在は主にPGAツアーの解説者なども務め、ゴルフ最前線の情報収集を行っている。
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