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ケプカの次はデシャンボー!? リブゴルフ移籍後メジャー制した“ビッグ2”離脱の激震あるか? 本人は否定せず「会話を進めている」
2025年末にメジャー5勝のブルックス・ケプカがリブゴルフからの離脱を発表したことはゴルフ界に大きな衝撃を与えたが、今や最大の看板選手とも言えるブライソン・デシャンボーもケプカに続くのではないかとの憶測が流れている。
「お互いが納得できる結論を探っている」
PGAツアーに背を向けてリブゴルフへ移籍したブルックス・ケプカが、リブゴルフから脱退することを公表しゴルフ界を驚かせたのは、昨年12月23日のことだった。
ケプカは、リブゴルフから離れる理由は“家庭の事情”としており、PGAツアーへの復帰については一切言及していない。
だが、周囲の興味と関心は、ケプカのPGAツアーへのカムバックに集中しており、さらには「ケプカの次はデシャンボーがリブゴルフから離脱するのでは?」という話へと発展しつつある。

32歳の米国人選手、ブライソン・デシャンボーは2022年にリブゴルフへ移籍し、リブゴルフでは個人戦で3勝を挙げている。
そして彼は、リブゴルフへ移籍後もメジャー4大会で大活躍を続けており、24年には全米オープンを制して20年に続く大会2勝目を挙げた。リブゴルフ選手としてのメジャー制覇は、23年全米プロで勝利したケプカに続く史上2人目となり、ケプカとデシャンボーはリブゴルフを代表する“ビッグ2”と見られてきた。
だからこそ、ケプカのリブゴルフからの離脱が発表された今、「次はデシャンボーではないか?」という声が方々から上がり始めたのだが、デシャンボーはその噂を自ら拡大するかのごとく、米メディアのインタビューで、こう語った。
「社外秘の内容なので、ここで多くを語ることはできないけど、(リブゴルフ側との)会話を進めている。お互いが納得できる結論を探っている。人生は何だって起こりうるし、予期せぬ出来事も起こる。ブルックス(ケプカ)のリブゴルフ離脱も、その一つだ。人はみな、必要なこと、欲することを追い求めて決断をする。その決断は、お互いにリスペクトされるべきものであり、リスペクトすべきものでもあり、お互いの理解の下であれば、どんな決断もグレートだ。これから何がどうなっていくのか、とても興味深い」
デシャンボーとリブゴルフとの契約期間は26年いっぱいとなっているが、ケプカも同じ26年までの契約だったにもかかわらず、最後の1年を残して25年の年末にリブゴルフからの脱退を発表した。
そのことをデシャンボーは「予期せぬ出来事が起こる」と語ったのだが、そう言っているデシャンボー自身も、誰も予期しなかった出来事を起こそうとしているのだろうか。
リブゴルフを“デシャンボー王国”にするための揺さぶりか?
デシャンボーは、ケプカがリブゴルフから離脱したことによって恩恵を受ける人もおり、「新たなポジションができた」ことを評価している様子だ。
たとえば、ケプカがリブゴルフから去った後、ケプカが務めていたスマッシュGCのキャプテンをテーラー・グーチが引き継いだことは、その一つだと言う。
それでは、ケプカのリブゴルフからの離脱は、デシャンボーにはどんな影響があるのかが気になる。
リブゴルフ側から見れば、ケプカに去られ、デシャンボーにも去られてしまったら、2大スター選手を続けざまに失って大きなダメージを受けるに違いない。
それを見越していると思われるデシャンボーが、契約期間があと1年残る現段階で、リブゴルフ側と「会話を進めている」と明かしたことは、リブゴルフにおける自分自身の立場をより一層強化し、発言力や存在感を高めるための「デシャンボーの戦術だ」と米メディアは見ている。
そもそもデシャンボーは自身のユーチューブ・チャンネルで、ユニークな企画を考え出しては実施して大人気を博しており、チャンネル登録者は250万人を超えている。
そうした番組の内容はリブゴルフとは無関係で、あくまでもデシャンボー個人の企画ゆえ、ユーチューバーとして活動する上では、デシャンボーにとってリブゴルフは必ずしも不可欠な存在ではないと見ることもできる。
リブゴルフにとってデシャンボーは大事な大事なキーパーソンだが、もしもデシャンボーから「自分にとってリブゴルフはキーとなる存在ではない」と判断され、去られてしまったら、困るのはリブゴルフである。
そうならないため、そうさせないために、リブゴルフは今後、デシャンボーを引き留めておくために、さまざまな策を講じるのではないか。デシャンボーの声にひたすら耳を傾け、彼の希望や要望をことごとく聞き入れていくのではないか。
今、デシャンボーは、そういう状況を作り出し、リブゴルフを“デシャンボー王国”にしようと目論んでいるのではないか。
そんな見方も広がっている。
リブはもちろんPGAツアーにも有利なポジションを取り得る
それでは、PGAツアーはデシャンボーの今後をどう見ているのか。
ケプカがリブゴルフからの脱退を公表した直後、PGAツアーは異例の声明を発し、「ケプカは素晴らしい選手だ。彼と彼の家族の成功を祈っている。PGAツアーは世界のベスト・プロフェッショナルゴルファーに、競合性が高く、チャレンジングで豊かな環境を提供していく」と記していたのだが、なんとも抽象的で曖昧な表現で、ケプカの今後に関する具体的な処置には、まったく言及がなかった。
しかし、ケプカのPGAツアーへのカムバックを断固拒否するつもりなら、そう言えばいいだけのこと。あるいは、ただ知らん顔して無視していることもできたはずだ。
だが、わざわざ声明を出したことは、PGAツアーがケプカのリブゴルフ離脱に希望を見い出しているからに違いない。もしも、ケプカに続いてデシャンボーもリブゴルフから離脱して、2人ともPGAツアーへ返り咲いてくれるとしたら、それをきっかけにリブゴルフ選手が次々にPGAツアーへ戻り始める可能性は大いにある。
その意味では、PGAツアーにとってもデシャンボーは大事な大事なキーパーソンであり、デシャンボーにとっては、自分が進むべき道の選択肢があっちにもこっちにも広がる有利な状況と言えそうである。
だが、デシャンボー自身は、有利な状況や立場にウハウハ顔を見せるのではなく、こんな発言をした。
「PGAツアーがブルックス・ケプカの復帰を認めるかどうかは僕には分からないけど、もし認めるとしたら、ケプカだけの特例を作るのではなく、リブゴルフからPGAツアーへの復帰を、きちんと明文化して示すべきだ」
そんなデシャンボーの発言は、PGAツアーに対しても影響力を持ち始め、いずれはPGAツアーをも動かしていくことになるのではないだろうか。
そうなることは、デシャンボーがゴルフにも自身にも磨きをかけ、PGAツアーからもリブゴルフからも、SNSなどの世界からも「欲しい選手」「欲しい人」と思われる存在になったからにほかならず、「最後に勝つのはデシャンボー」ということになりそうな気がしてならない。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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