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- 米男子ツアーで松山英樹以外が勝利したのは8年前の小平智が最後だが… 26年は男子プロの巻き返しに期待できる理由とは?
2025年は数多くの若手選手が優勝を遂げ、盛り上がりを見せた国内男子ツアー。しかし、まだまだ女子人気には遠く及ばない状況が続いているのも現実です。
若手選手が頑張っているが男子は名前が知られていない
ゴルフ好きが集まってプロゴルフツアーの話題になると、必ずといっていいほど「女子ツアーは有名どころがみんなアメリカ(LPGAツアー)に行った割にはけっこう盛り上がったけど、男子ツアーはあんまりだったね」という論調になります。
個人的な印象では、男子ツアーも25試合中11試合で初優勝者が誕生し、それなりに盛り上がったと思うのですが、それは筆者が「男子も女子も」両方視聴しているからであって、一般的なゴルフ好きは「男子か女子のどちらか」しか視聴していません。
そうなると3月第1週から11月第4週までほぼ毎週、試合が開催されている女子ツアーの視聴がメインになり、男子ツアーの視聴は二の次になります。「男子ツアーがあまり盛り上がらなかった」のではなく、「あまり観ていない」というのが正直なところなのでしょう。
その証拠に「男子ツアーの優勝者は名前が覚えられない」という声を例年以上に多く聞きました。これは優勝した選手の名前を音声で聴いておらず、ネットの記事で読んだだけの可能性が高いです。

確かに2025年の男子ツアーは名前の読み方が難しい選手が何人も初優勝しました。開幕戦の生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり)選手を皮切りに、賞金王に輝いた金子駆大(かねこ・こうた)選手、阿久津未来也(あくつ・みきや)選手、小斉平優和(こさいひら・ゆうわ)選手、下家秀琉(しもけ・すぐる)選手らが優勝した翌週は、「あの選手、なんて読むの?」という質問を何度も受けました。
でも、それだったら女子ツアーで初優勝した高野愛姫(たかの・あいひ)選手、菅楓華(すが・ふうか)選手、仲村果乃(なかむら・かの)選手なども読み方が難しいですが、これらの選手の名前は憶えています。テレビ中継やインターネット配信で映像を視聴しているので、名前がインプットされているのです。
男子ツアー人気回復の起爆剤はPGAツアー優勝しかない
「女子ツアーは日本で活躍した選手がアメリカに行ってもすぐに勝つから注目しているけど、男子ツアーは日本で活躍しても海外でなかなか勝てないから、あまり注目しなくなった」という意見もありますが、これは正しい認識ではありません。男子選手もDPワールドツアー(欧州男子ツアー)では次々と勝利を挙げています。
2022年に日本ツアーで賞金シードを獲得した久常涼選手は、2023年9月にDPワールドツアーで初優勝を挙げ、2024年シーズンからPGAツアー(米国男子ツアー)に参戦しています。星野陸也選手も2024年2月に初優勝をつかみ取り、2024年3月には中島啓太選手もこれに続いています。
しかし日本国内ではDPワールドツアーの注目度が低いので、本格参戦すると「あの選手、どこに行ったの?」という感じになります。そこからPGAツアーに昇格しても「松山(英樹選手)以外はなかなか勝てないね」という状態が8年近く続いています。松山選手以外がPGAツアーで優勝したのは2018年4月の小平智選手です。
「松山選手が別格なだけで、PGAツアーで勝つのは大変なんですよ」と選手たちの気持ちを代弁するのですが、女子選手はLPGAツアーでポンポン勝つので、男子選手はどうしても物足りなく映ります。
ただ、2026年はその流れが大きく変わる分岐点になるのではないかと期待しています。平田憲聖選手がコーンフェリーツアー(米国男子下部ツアー)で1年間戦ってPGAツアー昇格を果たし、中島啓太選手もDPワールドツアー経由でPGAツアー進出を決めました。久常涼選手、金谷拓実選手、星野陸也選手、平田憲聖選手、中島啓太選手がPGAツアー優勝を目指す強力な布陣になりました。
男子選手も日本ツアー経由でPGAツアー優勝に手が届くことを証明できれば、男子ツアーの実力を見直す動きが出てくるのではないでしょうか。
保井友秀(やすい・ともひで)
1974年生まれ。出版社勤務、ゴルフ雑誌編集部勤務を経て、2015年にフリーライターとしての活動を開始。2015年から2018年までPGAツアー日本語版サイトの原稿執筆および編集を担当。現在はゴルフ雑誌やウェブサイトなどで記事を執筆している。
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