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- 「アイドルみたいで、うわ、すげぇな」小平智も圧倒されたTGX“女子の魅せ力” 小木曽喬「入場が一番きつかった…」
爆音と照明に包まれたTGXの舞台で、男子選手が圧倒されたのは女子選手の“魅せ方”だった。小木曽喬の本音、小平智の驚きの言葉から、男子ツアー進化へのヒントが浮かび上がる。
「普通のゴルフ場じゃない感じが新しい」
爆音のBGMに照明、拍手と歓声が飛び交う“劇場型”のゴルフだった。シミュレーションゴルフの新ツアー「TGXシリーズ」が9日、東京・IMMシアターで開幕。男女が6地区に分かれて戦うチーム戦で、開幕戦には「東京スターズ」「大阪ノイズ」「中部ガーディアンズ」「東北&北海道ノーザンアイス」の4チームが出場した。
決勝では東北&北海道(小平智、岩田寛、木戸愛)が大阪を下して優勝。中部(小木曽喬、清本美波、與語優奈)は4位に終わった。

まず言っておきたいのは、男子ツアーの技術や迫力は、日本のゴルフ界にとって大きな財産だということだ。男子ツアーは競技としての強度が高い。飛距離、球筋、ピンを狙い撃つ精度。ゴルフの「凄み」を最も分かりやすく体現しているのが男子でもある。
ただ、今回のTGXは、そうした価値とは異なる角度から、ゴルフの可能性を示していた。
小平は「最初はあんまりイメージが湧かなかったけれど、やってみたら楽しかった。普通のゴルフ場じゃない雰囲気だったので、逆に新しい感じがして楽しかった」と率直に語った。シミュレーター自体の経験はあったものの、会場の空気はまったくの別物だったという。
男女混成という構造も刺激になった。小平は「女子と対戦するのは3ツアーズぐらいしかないので、あんまりイメージが湧かないですし、しかもシミュレーションですし」と前置きした上で、河本結、臼井麗香、菅沼菜々がそろった東京チームの雰囲気に圧倒されたと明かす。
「決勝戦の東京チームとか、アイドルみたいで『うわ、すげぇな』って思いました。楽しかったです」
小木曽「入場、マジでしたくないなと(笑)」

“魅せ方”という点では、女子に軍配が上がった。女子ツアー人気は今や言わずもがなだが、こうした舞台では、男女の違いがより鮮明に浮かび上がる。
昨年の男子国内ツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」を制した小木曽も、TGXならではの緊張感を口にした。
「室内でやること自体が新しかったので、めっちゃ緊張しました。試合より緊張しました」
そこまでか、とも思えるが、理由は極めてリアルだった。
「入場、マジでしたくないなと思って(笑)。それがきつかったし、一番しんどかったです」
シャイな性格も影響しているのだろう。入場シーンから女子選手とポーズを決める“イベント性”、そして観客との距離の近さ。男女混成ならではの難しさも正直に明かした。
「男1人、女性2人って、パフォーマンス的にもやれることが限られるし、初めましての子もいましたから」
そう照れ笑いを浮かべつつ、「次はもっとコミュニケーションが取れたら、いろんなパフォーマンスも一緒にできたんじゃないかな」と次回への課題も口にした。
「ツアーを盛り上げる要素が女子にはたくさん」

さらに小木曽は、女子選手の盛り上げ方から学ぶ点が多かったとも語る。
「改めてこういう場になると、『女子とは違うな』って感じます。男子には男子の魅力があって、女子には女子の魅力がある。でも、良いところは男子も取り入れていかないといけない。ツアーを盛り上げるための大事な要素が、女子にはたくさんあると思いました」
男子の価値は「技術」にある。ただ、その価値を“どう届けるか”という工夫には、まだ伸びしろがある。女子が長年積み重ねてきた「魅せ方」を、男子なりの形で落とし込む必要性があるのかもしれない。
男子ツアーに必要なのは、男子の良さを捨てることではない。むしろ逆だ。男子が持つ「凄さ」を、より届く形に変換すること。小平と小木曽の言葉は、男子ツアーを“競技”から“コンテンツ”へと進化させるためのヒントを示していた。
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