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- 松山英樹は今季予選落ち「0」 自身初の100%へ、スタッツに見える変化
松山英樹(まつやま・ひでき)は「全英オープン」を14位タイで終えました。今季は出場17試合すべてで予選を通過しており、このまま100%なら自身初。近年のスタッツからは、プレースタイルの変化もうかがえます。
全英オープン14位タイ 今季のスタッツに見える変化
16日からイングランドのロイヤルバークデールゴルフクラブで開催された「全英オープン」。松山英樹は初日85位タイと出遅れましたが、2日目終了時に38位タイ、3日目終了時には11位タイまで順位を上げ、最終的に14位タイで大会を終えました。

メジャー4大会の中では全英オープンを苦手としてきた松山ですが、今季の成績や近年のスタッツを見ると、以前とは異なる傾向が見えてきます。
世界ランキングは下降傾向も過去には大幅浮上
今季は2月の「WMフェニックスオープン」でプレーオフの末、2位に入りました。しかし、トップ10入りはこの大会を含めて2回。米ツアー優勝は昨季1月の「ザ・セントリー」を最後に遠ざかっています。
世界ランキングも昨季の全英オープン終了時の13位から、現時点では30位まで後退。最近の推移を見ると下降傾向にあります。
一方、松山は2017年に世界ランキング2位まで上昇した実績があり、2024年には55位まで後退しながら、昨季は一時4位まで浮上しています。過去にもランキングを大きく戻してきました。
今季予選落ち0 このままなら自身初の100%

世界ランキングでは下降傾向にある松山ですが、シーズンごとのトップ10入りの回数が減少する一方で、近年は高い予選通過率を残しています。
2023年シーズンまでは5試合前後で予選落ちを喫するシーズンもありましたが、2024年シーズンの予選落ちは1回、昨季は3回。そして今季は現時点で予選落ちがなく、出場した17試合すべてで予選を通過しています。
このまま予選通過率100%でシーズンを終えれば、自身初となります。
SG指標に見られるプレースタイルの変化
松山といえばアイアンのショット力です。グリーンを狙うショットの貢献度を示す「SG:アプローチ・ザ・グリーン」は、長年にわたって上位の常連でした。
今季は34位ですが、米ツアー本格参戦1年目の2013-14年シーズンから2019-20年シーズンまで7年連続で10位以内に入り、そのうち5回は5位以内。長年にわたって米ツアーでもトップクラスの数値を残してきました。
しかし近年は、ショットだけでなくグリーンまわりのショートゲームでも高い数値を残しています。
「SG:アラウンド・ザ・グリーン」は今季17位。昨季は5位、2024年シーズンは1位でした。
また、2020-21年シーズンに125位だったサンドセーブ率は、2024年シーズンが27位、昨季が2位、今季も現時点で16位となっており、バンカーショットに関する数値も大きく向上しています。
今回の全英オープン初日、17番のグリーンサイドバンカーから見せた膝立ちでのショットも、松山のショートゲームの技術力を印象づける一打でした。
こうしたグリーンまわりのショートゲームの向上が、高い予選通過率を支える一因になっている可能性があります。
以前の松山は、「61」を叩き出して優勝した2017年「WGCブリヂストンインビテーショナル」最終日のように、高いショット精度でスコアを伸ばす一方、ショットとパットがかみ合わないときには予選落ちを喫することもありました。
近年のスタッツを見る限り、ショットで優位性を築くだけでなく、ショットの精度が上がらないときにもショートゲームでカバーし、スコアメークする傾向が強まっていると言えそうです。
今季の「SG:アプローチ・ザ・グリーン」は34位ながら、出場17試合すべてで予選を通過しています。かつて最大の武器だったアイアンショットに加え、グリーンまわりの技術でスコアをまとめる――。近年のスタッツには、松山のプレースタイルの変化が表れています。
解説:野洲明
ゴルフ活動家/各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。
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