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ケプカ復帰をPGAツアーがスピード承認! 次に狙うはデシャンボー、ラーム、C.スミスか!? 「オファーは2月2日まで」の揺さぶり
2025年いっぱいでリブゴルフを脱退したブルックス・ケプカの復帰をPGAツアーがスピード承認したことが、世界のゴルフ界を驚かせている。復帰の条件はブライソン・デシャンボー、ジョン・ラーム、キャメロン・スミスにも当てはまるが、果たして?
ビッグマネーで移籍した選手の出戻りにはビッグマネーを要求
35歳の米国人選手、ブルックス・ケプカが、リブゴルフからの脱退を発表したのは昨年末のこと。あれからまだ1カ月も経っていないというのに、ケプカのPGAツアーへの復帰が早々に正式承認されたというニュースが世界を駆け抜けている。
ケプカのリブゴルフ離脱が発表されたのは、昨年12月23日。PGAツアーへ復帰申請を提出したのは、今年1月9日。そして、PGAツアーがケプカの復帰を承認したのは1月12日のこと。
まるで最初からケプカ復帰のためのシナリオが用意されていたのではないかと勘繰りたくなるほどのスピーディーな復帰劇だった。
PGAツアーは、ケプカが復帰するための条件や方法、ケプカに対するペナルティなどを「リターニング・メンバー・プログラム」と銘打って発表した。

このプログラムの対象とされているのは、「少なくとも2年以上、PGAツアーから離れている選手」「2022年から現在までに、メジャー4大会あるいはザ・プレーヤーズ選手権で優勝した選手」と記されており、この条件を満たしているリブゴルフ選手は、ケプカ、ブライソン・デシャンボー、ジョン・ラーム、キャメロン・スミスの4名のみだ。
リブゴルフから離脱してPGAツアーへの復帰を望んだ選手には、これまでは1年間のサスペンション(出場停止処分)が科されてきたが、リターニング・メンバー・プログラムには、サスペンションの記載はない。
その代わり、ビッグマネーでリブゴルフへ移籍した選手の出戻りには、ビッグマネーで応じようということなのだろうか。罰則は金銭的なものばかりだ。
5年間は選手持ち株制度の対象とはならないこと、26年はフェデックスカップ・ボーナスを受け取ることができないこと、然るべき団体等へ500万ドルの寄付を行なうことなどが規定されており、ケプカに科されたペナルティーは、おそらく数千万ドルに相当すると見られている。だが、ケプカ自身は納得している様子だ。
「ペナルティーは重いが、うなずけるものだ。大きな痛手だが、そうあるべきものだと思う。選手たちとは、1人1人と向き合い、対応していきたい」
3人がオファーを受け入れることは「おそらくない」?
ケプカがリブゴルフへ移籍したのは22年6月のことだった。当時、メジャー4勝、通算8勝の実績を誇っていたケプカは、移籍後の23年にも全米プロを制し、メジャー5勝目とリブゴルフ選手としては初のメジャー制覇を成し遂げ、最強ぶりをアピールした。
しかし、その後ゴルフの調子は徐々に低下し、故障も重なって25年はリブゴルフでもメジャーでも勝利を挙げられない初のシーズンとなった。
それでも、かつて「メジャーに強い男」と呼ばれて光り輝き、知名度も高いケプカがPGAツアーに戻ってきてくれたら、大物選手の不足が指摘されているPGAツアーにとって、これほど喜ばしいことはない。
その意味では、復帰申請を提出したケプカをPGAツアーが早々に受け入れることは、あらかじめ予想されていた。
予想外だったのは、「リターニング・メンバー・プログラム」が、ケプカ以外の3名を含めた合計4名を対象にしていることだった。
とはいえ、デシャンボー、ラーム、スミスは、いずれもリブゴルフの26年シーズンにエントリー済みであり、リブゴルフから離脱する意思も、PGAツアーに返り咲く意向も、今のところは一切、示してはいない。
言い換えれば、このプログラムは、ケプカ以外の3名に対しては、あくまでもPGAツアーがいわば親切心で勝手にオファーしたものと言っていい。
ただし、このオファーには時間制限が設けられており、「有効期限は2月2日まで」とされている。
米メディアの中には、デシャンボー、ラーム、スミスがオファーを受け入れることは「おそらくない」と報じているものも見受けられる。だが、3人の胸の中に何が渦巻いているのか、これから何が浮上するのかは、まったくわからない。
リブゴルフへの移籍で巨額の移籍料を手に入れ、さらにビッグマネーを稼いできた彼らが、今度は巨額の罰金を払ってPGAツアーに返り咲くことを望むのかどうか。
ケプカのPGAツアーへの復帰劇は、他のリブゴルフ選手の今後にも大きな影響を及ぼすことになるのかもしれない。
「一度ドアが閉じられたら、同じオファーが出される保証はない」
ケプカの復帰方法を検討し、詳細を決定したのは、昨年ブライアン・ローラップCEOによって新設され、タイガー・ウッズがチェアマンを務めているFCC(未来競技委員会)だ。
FCCは、ケプカをPGAツアーに復帰させるための方法を検討する際、彼の復帰が他選手の利益を阻害しないこと、迷惑にならないことを最優先で考慮したという。
そしてローラップCEOは、このリターニング・メンバー・プログラムを「ケプカが受け入れてくれた。彼がPGAツアーに復帰することは、ファンが望んでいることであり、ゴルフというゲームとPGAツアーを強化するものでもある」と喜びの声を声明につづった。
さらにローラップCEOは、このプログラムの対象となっている他の3名も、ケプカ同様オファーを受け入れて戻ってきてほしいと願っている。
「このプログラムは一度きりのオファーだ。一度ドアが閉じられたら、今後は同じオファーが出されることを保証するものではない」
ケプカ、そして他の3名が返り咲いてくれたら、TV中継の視聴率がアップし、人気もにぎわいも復活することは、想像に難くない。ローラップCEOは、感情的には決してならず、ビジネス上のメリットを冷静に考えた上で、ケプカらの早々の復帰劇のシナリオを推し進めたと見ていい。
一方、リブゴルフからは、こんな声明が出された。
「リブゴルフは、すべての選手の自由を最優先する開かれた戦いの場である。世界のトッププレーヤーたちが、さまざまな場で戦う権利を尊重する。それがゴルフというゲームの成長につながる」
一見、懐の深さ、寛大さ、寛容さをアピールしている声明だが、具体的な事柄に一切言及していないところに、リブゴルフとしての驚きや焦り、不快感も見て取れる。
もしもケプカに引っ張られるように、デシャンボーやラーム、スミスもリブゴルフから離脱してPGAツアーへ出戻ることになったら、それ以外の「元PGAツアー選手」たちも出戻りを希望する可能性は、もちろんある。
今回のリターニング・メンバー・プログラムは「1回限り。2月2日まで」とされているが、そこは、プログラムの内容と期限を更新していけば済む話だと言うこともできる。
五月雨式にリブゴルフ選手がPGAツアーへと返り咲いていったら、かつてリブゴルフへの移籍を決めて「最大の裏切り者」と呼ばれたケプカが、一転して今度は「最大の貢献者」になることも、もはや現実的になりつつある。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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