- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 右腕に“浮き輪”を付けてショット!? 昨年婚約の世界ランク2位が謎の練習… どんな狙いがあるの?
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回は、ツアー通算15勝を誇るネリー・コルダ選手の練習法に注目しました。
SNSにアップされたネリー・コルダの全42スイング
歴代のメジャーチャンピオンらが親子で参加する「PNC選手権」が昨年末、米国のフロリダ州オーランドで開催されました。
2021年の「全米女子プロ」と2024年の「シェブロン選手権」でメジャー2勝(ツアー通算15勝)を挙げているネリー・コルダ選手も今大会に出場。この日の練習風景がPGAツアー・チャンピオンズの公式SNSにアップされていました。

「Every swing from Nelly Korda on the range」(ネリー・コルダのレンジでの全スイング)というキャプションとともに紹介されている動画では、コルダ選手の全42スイングをチェックできます。
最初は狭いスタンス幅で構え、ウェッジで軽くボールを飛ばします。少しずつスイング幅を大きくしてスピードを上げると、6球目からは浮き輪のようなものを右腕につけて打ち始めました。
この練習の後、13球目からは浮き輪を外して再びフルショット。ウェッジから打ち始めたコルダ選手は徐々に番手を上げてドライバーまで打った後、仕上げにアイアンを数球打ったところで動画は終了します。
体との同調性を維持する狙い
注目したいのは右腕の浮き輪です。「ムチのように腕を使いたい」「ダウンスイングでタメをつくりたい」と考えている人は、「右腕がたためなくなるじゃないか」と思うかもしれません。しかし、結論からいえばダウンスイングで右腕を曲げる必要はありません。右腕は曲げるのではなく、自然に曲がるものなのです。
ただし条件があります。それは右ワキが締まっていて、腕がリラックスしていること。右ワキがキュッと締まっていれば、スイングが大きくなった時に右腕は自然に曲がってくるわけです。
特にコルダ選手のように腕が長いプレーヤーは、腕がルーズになって体との同調性が崩れやすくなりがち。腕を曲げずに振るイメージを持つことで、体との同調性を維持できるようになります。
この練習をオススメしたいのは、コルダ選手のように腕が長い人や右腕の意識が強くて右手で振るクセがある人。また、担ぎ上げるようなトップになる人や、右ヒジが外れるフライングエルボーになる人にも効果があるでしょう。腕につける浮き輪がなければ、ゴムボールを両腕に挟んで振る方法でもOKです。
この練習をすると、「右腕を曲げないとバックスイングでクラブが上がらない」と感じる人もいるのではないでしょうか。ですが、クラブが上がらないのは、腕に頼ってバックスイングをしているから。右股関節を切り上げてテークバックすると、下半身に連動して腕がスムーズに上がるようになります。
このドリルは非常に効果的なので、皆さんもぜひ試してみてください。
ネリー・コルダ
1998年生まれ、米フロリダ州出身。2018年「スウィンギングスカート台湾選手権」でツアー初優勝。すでに優勝経験のある姉・ジェシカとともに、米ツアー史上3組目となる姉妹優勝となった。21年の「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」でメジャー初制覇。世界ランキング1位となり、東京五輪女子ゴルフで金メダルを獲得した。父は1998年「全豪オープン」を制したテニスプレーヤー、ペトル・コルダ。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
- 1
- 2
最新の記事
pick up
ranking








