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- なぜ40年間も勝てないのか!? 今週開幕の米女子ツアーで日本勢の優勝を阻む「フロリダの壁」とは?
米国フロリダ州で開催される「ヒルトングランドバケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」で2026年シーズンが幕を上げる米国女子ツアー。8人の日本勢がエントリーしている開幕戦だが、優勝を阻む「フロリダの壁」が存在することが分かった。
唯一のフロリダ州勝利は40年前の岡本綾子
いよいよ2026年シーズンの幕が開ける米女子ツアー。初戦「ヒルトングランドバケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」の開催地は米国フロリダ州だ。温暖な気候で数多くのトーナメントが行われるフロリダ州だが、日本人選手にとっては鬼門の州でもある。
米女子ツアーの州別開催数は西海岸のカリフォルニア州と東海岸のフロリダ州が双璧を成している。樋口久子と佐々木マサ子が日本人選手として初めて米女子ツアーに参戦した1970年から昨年までのデータではカリフォルニア州が174試合で1位、フロリダ州が169試合で2位である。3位はニューヨーク州の110試合だから、上位2州は抜けた存在であることが分かる。
日本人選手は開催数1位のカリフォルニア州で計6勝を挙げている。内訳は岡本綾子が2勝、野村敏京(現在はハル・ムーンの名で韓国登録)が1勝、畑岡奈紗が2勝、そしてオリンピッククラブで開催された2021年「全米女子オープン」で笹生優花が畑岡とのプレーオフを制してメジャー制覇を成し遂げている。6勝は日本勢の州別優勝数で最多。開催数の多さと順当に比例しているわけだ。

となると、開催数で僅差の2位につけるフロリダ州でも日本人選手がたくさん勝っていておかしくないのだが、実は1勝だけなのだ。その1勝は1986年の「エリザベス・アーデンクラシック」に勝った岡本。もう40年前のことになる。
フロリダ州では日本人選手が優勝目前で涙を飲んだことが多い。古くは1978年の開幕戦「アメリカン・キャンサー・ソサエティクラシック」の例がある。
直前の予選会でツアー出場権をつかんだばかりの吉川なよ子にとってこの試合はデビュー戦だった。緊張感の中、初日いきなり1打差の単独首位に立ち、2日目も1打のリードを保っていた。最終日は苦しみながらも奮闘し、最終ホールで1メートルのパーパットを沈めればプレーオフという状況に持ち込んだ。しかし、このパットを決められずに1打差2位タイ。デビュー戦優勝という快挙を逃した。
岡本も1打届かずに敗れたことが2回ある。米女子ツアー通算9勝の宮里藍はフロリダ州での最高成績は4位タイに過ぎなかった。
ショートパットに泣き惜敗が多いフロリダ州
最近では畑岡が何度も苦杯を喫している。2020年の開幕戦では3打差を追いついて3人のプレーオフに持ち込むが2日に及んだ計7ホール激闘の末、ギャビー・ロペス(メキシコ)に敗れた。次戦の「ゲインブリッジLPGA」では最後に1.5メートルのパーパットを外しての1打差2位と2戦連続での敗戦だった。
これだけではない。2021年の最終戦「CMEグループツアーチャンピオンシップ」では首位タイで迎えた最終日に64の好スコアをマークしながら63を叩き出したコ・ジンヨン(韓国)に1打及ばず。2023年の同大会でも首位タイで迎えた最終日にエイミー・ヤン(韓国)に競り負けて2位タイに甘んじている。
チャンスは何度もありながら勝ち切れない。日本勢にとってフロリダ州は鬼門なのだ。
日本勢が歴代最高の成績を残した昨年ですらフロリダ州開催の4試合で最高位は山下美夢有が「ファウンダーズカップ」でマークした4位タイに過ぎなかった。トップ10は計4回で、1試合平均1回である。シーズン通した日本勢の1試合あたりのトップ10は2.3回だったから、明らかに結果が出ていない。
昨年の成績を超えていくためには今年は3試合が予定されているフロリダ州で好成績を挙げることが求められる。まずは開幕戦の「ヒルトングランドバケーションズ・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」。過去2年間の優勝者だけが出場できる同大会で歴代最多となる8人の日本勢がエントリーしているだけに、誰かが岡本綾子以来40年ぶりのフロリダ大会制覇をやってのけてほしいものだ。
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