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- ショット力は米でも最上位級 原英莉花、ルーキーイヤーの鍵は“最終日のパット”
米下部ツアーで平均ストローク1位と圧倒的ショット力を示した原英莉花(はら・えりか)。国内でも高水準のスタッツを残す一方、課題は終盤のパッティング。米ツアールーキーイヤーの成否はグリーン上の安定に懸かっています。
米下部ツアーでは“総合力ナンバー1”
昨季、米下部ツアーを主戦場にした原英莉花はポイントランキング5位に入りました。2023年、24年の米ツアー予選会敗退、25年の下部ツアー転戦を経て、今季は米ツアーへ昇格。ルーキーとしてシーズンに臨みます。

下部ツアーには18試合に出場。8月の「ワイルドホースレディースゴルフクラシック」で優勝し、トップ10は9回。予選落ちは1回のみと高い安定感を示しました。
スタッツでも、パーオン率13位、ボールストライキング4位、ストロークゲインド・ドライビング4位タイ、同・アプローチ16位など、ショット関連の主要指標で軒並み上位に入りました。さらにバーディー以上の割合とボギー回避率はいずれも1位。平均ストローク69.91も全体トップで、“総合力ナンバー1”と呼べる成績を残しています。
国内3戦の内容も高水準
原は昨季、国内ツアー3試合にスポット参戦しました。初戦の「スタンレーレディスホンダ」は予選落ちでしたが、「伊藤園レディス」で4位タイ、「エリエールレディス」で7位タイと結果を残しています。
内容面も光ります。持ち味のビッグドライブとアイアンの切れ味は健在で、「エリエール」4日間トータルのドライビングディスタンスは1位、パーオン率4位タイ。「伊藤園」でもそれぞれ3位、4位タイと高水準のスタッツを記録しました。
「エリエール」第2ラウンド17番パー5で見せたビッグドライブからの5番アイアンのピンそばショットは、ショット力向上を印象付ける象徴的な場面でした。3試合のみながら、シーズントータルのドライビングディスタンス264.06ヤード、パーオン率83.3333%はいずれも1位相当の数値となっています。
課題は最終日のパッティング
一方で課題として浮かぶのがパットです。米下部ツアーでは平均パット数30位、ストロークゲインド・パッティング32位と、ショット系スタッツとの落差が見られます。
ラウンド別の平均パット数は第1ラウンド19位、第2ラウンド55位、第3ラウンド24位、第4ラウンド85位。4日間競技が主となる米ツアーでは終盤のパッティングが不安材料になります。
国内3戦でも傾向は同様で、パーオンホールの平均パット数1.8000(19位相当)、平均パット数30.7778(68位相当)でした。パーオン率が高い選手の宿命的側面はありますが、初優勝やシード獲得を狙う上では改善が求められます。
“下部1位”の壁を越えられるか
下部ツアーで平均ストローク1位を記録しても、翌年の米ツアーで即活躍できるとは限りません。過去の同ランキング1位選手の翌季ポイント順位は、上位進出が難しい傾向にあります。
リリア・ヴ(米)が20位に入った例はあるものの、多くは昇格初年度に苦戦しました。レベル差は依然として大きいと言えます。
原がこの“壁”を突破できるか。ショット力はすでにトップ水準にあるだけに、鍵を握るのはパッティングの安定性です。
文:野洲明
ゴルフ活動家/各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。
原 英莉花(はら・えりか)
1999年2月15日生まれ、神奈川県出身。2018年プロテスト合格。“黄金世代”の一人として18年から早くもシード獲得し、翌19年には初優勝。20年には「日本女子オープン」「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」と公式戦2冠を達成した。23年はヘルニア手術を乗り越え、2度目の「日本女子オープン」制覇。25年シーズンは米下部のエプソンツアーを主戦場とし、8月の「ワイルドホース女子ゴルフクラシック」で同ツアー初優勝を飾った。
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