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“和解案”を拒絶し続けるラームをマキロイが痛烈批判! 「ライダーカップに出たいならルールに従うべきだ」
リブゴルフ勢に提示されたDPワールドツアーの復帰条件を9人中8人が受け入れた。しかし、ただ一人だけ拒絶したのがジョン・ラームだ。年間出場試合数の条件などを「おかしい」と批判する強硬姿勢に、ローリー・マキロイも苦言。欧州ゴルフ界に新たな火種が生まれている。
DPワールドツアーから科されている罰金を「僕は絶対に払わない」
欧州を本拠に置くDPワールドツアーが、2月21日にリブゴルフ選手に対していくつかの条件付きの特別オファーを提示した一件は、先日すでにお伝えした。
DPワールドツアーは、この特別オファーを受け入れた8名に対しては「今後は罰金を科さない」と発表。しかし、ジョン・ラームだけはオファーを拒絶した騒動は、依然として尾を引いている。
DPワールドツアーが掲げた「いくつかの条件」とは、「これまでに科された罰金を全額支払うこと」「DPワールドツアーに対するあらゆる訴訟を取り下げること」「DPワールドツアーが指定する2~3試合を含め、年間最低でも4試合以上に出場すること」の3項目だった。
これらをすべて受け入れれば、リブゴルフ選手が今後、DPワールドツアーの試合と同週にリブゴルフの試合に出たとしても「罰金を科さない(免除する」という寛大なオファー。ティレル・ハットン、ローリー・カンター、トーマス・デトリー、トム・マッキビン、エイドリアン・メロンク、ビクトル・ペレツ、デビッド・プーイッグ、エルビス・スマイリーの8名は、この特別オファーをありがたく受け入れた。
しかし、ラームだけは「それは、おかしいだろう?」と吐き捨て、今なお拒絶し続けている。

DPワールドツアーには、「DPワールドツアーのメンバーである選手がDPワールドツアーの試合が開催される週に他のツアーの試合に勝手に出場した場合には罰金を科す」という決まりが昔からある。
この罰金はリブゴルフに限らず、「他のツアー」に出場した場合に派生する。
ただし、この罰金はDPワールドツアーに断りもなく勝手に他のツアーに出た場合にのみ科されるもので、あらかじめ出場申請を行なって承認を取り付けておけば、罰金の対象にはならないとされている。
同様の決まりはPGAツアーにもあり、PGAツアーに断りもなくリブゴルフに出ている選手には、PGAツアーから科された罰金も積み上げられている。
ブルックス・ケプカはPGAツアー復帰に際して、PGAツアーから科された500万ドルの罰金を寄付金という形で支払った。パトリック・リードはDPワールドツアーから科された罰金を全額支払って、今季の同ツアーに出場している。
しかし、ラームはDPワールドツアーから科されている罰金を「僕は絶対に払わない」と言い切り、他の8名が受け入れた特別オファーも拒絶した。
「僕はPGAツアーとDPワールドツアー、リブゴルフ、3つのツアーのメンバーだ」
リブゴルフの香港大会に出場したラームは、特別オファーを拒絶した理由を怒りを露わにしながら米欧メディアに語った。
ラームがDPワールドツアーから科され、積み上げられている罰金のトータルは、すでに200万ドルとも300万ドルとも言われており、ラームは「払うつもりはない」と言い続けている。
だが、罰金はさておき、彼が特別オファーを拒絶した最大の理由は、義務付けられる出場試合数に納得がいかないからだそうだ。
「出場を求められる試合数が、年間出場義務試合数の4試合だけだったら、僕はすぐにでもサインした」
しかし、ラームには年間出場義務試合数である4試合に加え、DPワールドツアーが選んだ2試合への出場も求められたとのこと。ラームは「そこがおかしいだろう?」と首を傾げている。
「年間の義務試合数である4試合以外に、さらにツアーが選んだ2試合に出るべしという決まりは、そもそもDPワールドツアーには存在しないはずだ」
明文化されたルールの有無を引き合いに出して、「それはおかしい」と言い放ったラームだが、DPワールドツアーに断りもなく他ツアーに出た場合に罰金を科すという決まりの方は、明文化されたルールが昔から存在しているにもかかわらず、頑なに拒絶するラームの態度は矛盾だらけだ。
さらには、ラームは決まりを誤解していることも見て取れる。
「僕はPGAツアーとDPワールドツアー、両方の生涯メンバーのはずだが、今はリブゴルフも含め、3つのツアーのメンバーだ。これまでDPワールドツアーに出るときにPGAツアーに申請を出したことも罰金を科されたことも、一度もない。それなのに、なぜリブゴルフに出るときだけ申請や罰金という話になるんだ? おかしいだろう」
PGAツアーには「ホームツアー・ルール」という決まりがあり、PGAツアーメンバーの選手が年間義務試合数である15試合をクリアする場合は、提携しているDPワールドツアーの試合には、事前申請も出場試合数の制限もなしで、好きなだけ出場することができる。
このホームツアー・ルールが存在しているおかげで、PGAツアー時代のラームは、誰に何を断る必要もなく、自由にDPワールドツアーの試合に出ることができていた。
しかし、これと同じことをDPワールドツアーに求めて、自分はリブゴルフに好き放題に出場できるはずだと主張するのは、まったくのお門違いというものだ。
それなのに、ラームは一方的に熱くなり、さらに語気を荒げた。
「DPワールドツアーが何をしたいのかは知らないが、おそらく僕たち選手をより多くの試合に出場させてツアーを盛り上げた上に、さらに僕たちから罰金も巻き上げようとしているんだ。まったく賛同できない」
「わずか1名だけが異なる考え方をしていることは、とても残念だ」
頑固に自論を主張し続けるラームに対し、ライダーカップ欧州チームのチームメイトでもあるローリー・マキロイは、冷ややかな視線を向けている。
「PGAツアーが、リブゴルフからPGAツアーへの復帰を望んだケプカに出したオファーに比べたら、DPワールドツアーがラームや他の8名に出した今回のオファーは、格段に寛大で、とてもソフトなディールだ。だから9人中8人が受け入れた。それなのに、わずか1名だけが異なる考え方をしていることは、とても残念だ」
そして、ラームが明文化されたルールの存在の有無を引き合いに出したことを受け、マキロイも従来から存在するルールを持ち出して、ラームを批判した。
「ライダーカップに出たいのなら、DPワールドツアーのメンバーでなければならないという決まりがある。そして、事前申請なしで同週に他ツアーの試合に出たら罰金というルールがDPワールドツアーに存在する以上は、このルールに従うべきだ」
「僕らは欧州チームに所属することで、自分たちのスキルや成果をライダーカップで披露し、戦うことができる。ライダーカップは、どんな一個人より大きなもので、チームより大きな一個人は存在しない」
言い換えると、自分は何よりもビッグだと言わんばかりの態度を取るラームは「高慢で高飛車で尊大だ」ということ。
マキロイが怒りを込めて口にした発言の行間からは、そんなフレーズが聞こえてきた。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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