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- 菅沼菜々が鬼門の初戦で予選通過! 下半身強化でドライバーが280ヤードに!?
「Vポイント×SMBC レディス」2日目が終了。菅沼菜々が苦手としていた開幕戦を上位で予選通過した。
「ここ何年かで一番体の状態がいい」
◆国内女子プロゴルフ
Vポイント×SMBC レディス 3月20~22日 紫カントリークラブ すみれコース(千葉県) 6731ヤード・パー72
「初戦はずっと予選落ちだったので、本当、まさかこんな上位で上がれると思わなかったんで。期待以上の成績です」
ツアー通算3勝の菅沼菜々が自身における“開幕戦”で初の予選通過を果たし、そう喜びを口にした。10位タイから出た菅沼は、2日目に3バーディー3ボギーの「72」で回り通算イーブンパー、4位タイに順位を上げた。

ようやく鬼門を突破した。“広場恐怖症”を公表している菅沼は、飛行機や新幹線での移動ができないため、今季も沖縄での開幕戦と台湾での2戦目を欠場。ツアーフル参戦を果たした2019年から菅沼における“開幕戦”は車移動ができる会場と限られていた。
ただ、そこから毎年、初戦は昨年まですべて予選落ち(コロナ禍でツアー統合の2020-21年シーズンは初戦の「アース・モンダミンカップ」は予選を通過)していたが、ここでようやくリベンジを果たした。
「去年までの開幕戦と違うのは、ここ何年かの中で一番自分の中でもすごく体の状態も、ショットの感覚とかもすごくいい。トレーニングの成果がすごく出ています」
「20ヤードも伸びた」は大げさではない
この日のラウンドを支えたのは、オフに積み重ねてきた“変化”の手応えだった。強風が吹き荒れる難コンディションの中でも「ティーショットが去年より段違いでよくなっている」と実感。実際、飛距離と弾道の強さは同組の選手も驚くほどで、「本当にめっちゃ飛ぶね」と声をかけられる場面もあったという。
ドライバーの飛距離は本人いわく「10ヤードぐらい」と控えめに語る。ただ、本当のところは20ヤード伸びていた。「本当にめっちゃ飛んでいて、17番は280ヤードぐらい飛んでいたんです。でも盛って書かないでください(笑)」と笑う。
昨年は(17番)2打目で6番や7番アイアンを握っていた場面でも、この日はピッチングウェッジでグリーンを捉えた。「めっちゃ違うと思います」とまた笑ったが、その表情には確かな進化への自信がにじむ。
さらに磨きがかかったアプローチ
ショットの安定感に加え、光ったのはアプローチだ。13番では約50センチにつける“ベタピン”でバーディーを奪い、17番では右カラーから58度のウェッジでチップイン。「絶対入ると思いました」と振り返る一打は、「入るまで帰らないぐらい練習をやった」と磨き上げてきたアプローチの成果そのものだった。
開幕から2試合に出場できず、「どんどん置いていかれる」と感じていた中で迎えた今季初戦は「毎ホール楽しいです」と語る表情は明るい。会場にはタオルを手にしたファンの姿も多く、「他の選手より声が大きい気がする(笑)」。“アイドル”活動をする彼女だけに、独特の“推し活”の応援も力に変えている。
最終日へ向けては「いいプレーをみなさんにお見せできたら」。トップの佐久間朱莉とは2打差。長年の“鬼門”を越えたその先は優勝争いに食い込めるかどうかに注目したい。(千葉県野田市/キム・ミョンウ)
菅沼 菜々(すがぬま・なな)
2000年2月10日生まれ、東京都立川市出身。18年のプロテストに一発合格。20-21年シーズンは賞金ランキング47位で初のシードを獲得。22年シーズンは、ポイントランキング8位と躍進した。23年8月「NEC軽井沢72ゴルフ」で初優勝を飾り、同年10月「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」で2勝目。翌年は不振に陥りシード権を喪失したものの、25年5月の「パナソニックオープンレディース」で1年7カ月ぶりの復活優勝を挙げた。「広場恐怖症」を抱えているため、新幹線や飛行機などの公共交通機関を利用できず、車でツアーを転戦している。
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