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リブゴルフ危機も“どこ吹く風”だったラームがポケットマネーで救済!? 出資を「絶対ない、とは言わない」と答えて騒然
リブゴルフ消滅危機の中、ジョン・ラームが思わぬ“爆弾発言”を口にしました。新たな出資を求めるリブゴルフから要請があれば、自ら資金を投じる可能性を「絶対にないとは言わない」と示唆。ツアーの将来を左右しかねない発言の真意とは?
「僕はリブゴルフのにぎやかな雰囲気が大好きだ」
スペイン出身のジョン・ラームといえば、6月の全米オープンでは、予選落ちが確実になると、すっかりふて腐れ始め、自分のドライバーを足で蹴りながら歩くなどの醜態をさらしたことがSNSで批判の的になったばかりだ。
しかし今週は「全英オープン」の前哨戦とも言われているPGAツアーとDPワールドツアーの共催大会「ジェネシス・スコティッシュオープン」に出場するため、スコットランドのルネッサンスクラブに姿を現し、笑顔で会見に臨んだ。
ラームはリブゴルフへ移籍して以来、DPワールドツアーから科されていた罰金を「絶対に払わない」と頑なに拒否していた。しかし、サウジアラビアの政府系ファンド「PIF(パブリック・インベストメント・ファンド)」による支援が今季限りで打ち切られることが決まったリブゴルフが消滅の危機に瀕し始めた途端、頑固に拒み続けてきた罰金を全額支払い、DPワールドツアーのメンバーシップを取り戻した。

そのおかげで、今週のジェネシス・スコティッシュオープンに出場できる。ラームが今大会に出るのは2022年以来、PGAツアーの大会(共催含む)に出るのは23年以来、初となる。
「この大会に出ることができて、とてもうれしい。この機会を与えてくれたDPワールドツアーに感謝している。リンクスで戦う大会(全英オープン)の前に、リンクスで戦う大会(今大会)でプレーできるのは、素晴らしい」
SNSでは「もしも今週ラームが優勝したら、PGAツアーにカムバックできる?」といった疑問の声が多数上がっている。しかし、PGAツアーのオフィシャルが一部の米メディアに語った返答によると、たとえ今週勝利を挙げたとしても、「ラームの名前はPGAツアーの出場停止リストに載ったままになる」とのこと。
要は、PGAツアーから科される巨額の罰金や1年間の出場停止処分といったペナルティーを受け入れない限り、PGAツアーへの復帰はできないというのが、ラームが直面している現状のようである。
しかし、ラームがその現状を気に病んでいる様子は見られない。
「僕はリブゴルフのにぎやかな雰囲気が大好きだ。エネルギーがあふれているし、とてもハッピーな気持ちになる」
「まだ頼まれたわけじゃないし、いろんな道があるはず」
そんなラームに、米メディアから、こんな質問が投げかけられた。
「もしもリブゴルフのスコット・オニールCEOから、アナタのお金を出資してほしいと頼まれたら、どうする?」
会見場の誰もが、ラームが「ノー」と答えることを予想していたが、驚くなかれ、予想外の答えが返ってきた。
「僕は、“ネバー(決してない)”とは、決して言うべきではないことを、人生ですでに学んだ。だから、それは、絶対ないとは言わない。未来では何だって起こりうるからね」
「スコット・オニールCEOは出資者探しに奔走していて、いろんな方法があるのだろうし、まだ僕は僕のお金を出してくれないかと頼まれてはいない。オニールCEOらに、そうするつもりがあるのかどうかも分からない。まだ頼まれたわけじゃないし、いろんな道があるはず。まだ僕は何も聞かれてないからね」
まだ何も聞かれてはいないが、聞かれたら、その答えは「(自分が出資すること可能性は)絶対にないとは言わない」ということ。
言い換えれば、リブゴルフ再生のために、ラームが自分の懐から大金を出す可能性は「ある」ということになる。
リブゴルフに移籍した際、ラームに提示された移籍料は3億ドルと言われている。そして、リブゴルフを生き残らせるために、オニールCEOが新たな出資者に求めているのは、偶然にも3億ドルである。
「3億ドル出してもらえたら、3年で利益を出す。2億5000万ドルでも、なんとかなる」
ラームの預金口座には、それを賄うだけのお金は十分にあるはずで、もしもラームが個人投資家として出資すれば、リブゴルフは生き延びることが可能になると考えられる。
しかし、そうなったあかつきには、リブゴルフはメインの出資者が出場選手でもあるという異様な構図になるわけで、リブゴルフの名称にも、もしかしたらラームの名前やイニシャルが付されることになる!?
まだ、すべては「if(もしも)」の話だが、「絶対にないとは言わない」と答えたラームの言葉を、オニールCEOがどう受け止めたのか。
今後の展開がとても気になる。(舩越園子/ゴルフジャーナリスト)
舩越園子(ふなこし・そのこ)
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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