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- 「短く持つ」だけで変わる 高橋彩華の“劇的”イーグルに学ぶ90ヤード以内を安定させる距離調整術
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回は、国内女子ツアー「ヤマハレディースオープン葛城」を制した高橋彩華(たかはし・さやか)選手が18番ホールで決めた“イーグルショット”に注目しました。
正規の18番パー5で決めた“劇的すぎる”イーグルショット
「ヤマハレディースオープン葛城」は、通算8アンダーで並んだ仲村果乃選手、荒木優奈選手とのプレーオフを制した高橋彩華選手の優勝で幕を閉じました。
印象的だったのは、正規の18番パー5での3打目です。残り90ヤードから放たれたウェッジショットは、ピン奥2メートルに着弾するとバックスピンでカップイン。このイーグルで一気に首位に立ち、そのままプレーオフを制してツアー3勝目を挙げました。

最終ホールの3打目は、54度のウェッジでの一打。「最後はバーディーを取ってトップ10で終われたら」という本人の言葉通り、決して狙ったチップインではありません。それでも、球筋、弾道、スピン量――すべてがかみ合った“完璧な一打”でした。
この「90ヤード以内からチャンスにつけるショット」は、多くのアマチュアゴルファーの皆さんにも頻繁に訪れる場面です。では、ピンそばに寄せるために何を意識すべきでしょうか。
例えば、アプローチウェッジのフルショットが90ヤードだとします。その場合、単純にフルショットすればよいと思いがちですが、ここに落とし穴があります。
ポイントは「フルショット=何割の力で振っているか」という認識。もし“10割=フルスイング”と考えている場合は注意が必要です。腕や肩に力が入り、ミート率が落ちてしまいます。特にウェッジは引っかけやすく、マン振りはミスの原因になりやすいクラブです。
理想は「フルショット=7~8割のスイング」です。この基準で各番手の飛距離を把握しておくことで、距離感と再現性は大きく向上するでしょう。仮に7~8割のスイングでは90ヤードに届かない場合は、無理に振るのではなく、番手を上げて対応するのが賢明です。
“組み合わせ”で距離はシンプルに作れる
ここからは、「フルショット=7~8割のスイング」という前提で、5ヤード刻みで距離を落とす方法をご紹介します。
例えば、フルショットのウェッジで90ヤード飛ぶとします。残り85ヤードを打つ場合におすすめなのは、クラブを短く握る方法です。それ以外はフルショットと同じイメージで振るだけで問題ありません。
このとき注意したいのは、短く握り過ぎないことです。距離を落としたいからといって指3~4本分も短く握ってしまうと、前傾角度が変わり過ぎてしまい、いつものスイングイメージで振れなくなります。短く握るのは指1本分程度で十分です。これでおよそ5ヤードほど飛距離を落とすことができます。
では、残り80ヤードの場合はどうでしょうか。フルショットの距離から10ヤード落とすには、振り幅を小さくするのが効果的です。ポイントは、左右対称の振り幅にしないこと。フォロー側を大きく取ることを意識してください。
バックスイングが大きくなると、ダウンスイングで緩みが生じやすくなり、インパクトが不安定になります。フルショットのトップが時計の針で10時の位置だとすると、10ヤード落としたい場合はトップを9時に抑え、フォローはフルショットと同じ位置まで振り抜くイメージです。
75ヤードを打つ場合は、80ヤードの振り幅をベースにして、さらに指1本分短く握ります。これで75ヤード前後の距離を打つことができます。
続いて残り70ヤードの場合です。さらに振り幅を小さくする必要がありますが、ここでもフォロー側を大きく取ることが重要です。トップは8時、フォローは3時を目安に振るとよいでしょう。65ヤードを打つ場合は、この振り幅をベースにして、指1本分短く握ることで対応できます。
最後に、残り60ヤード以下のケースです。アプローチウェッジのフルショットが90ヤード前後であれば、60ヤードはサンドウェッジのフルショットの距離に近くなります。
無理に振り幅で調整するのではなく、番手を変えることも有効な選択肢。その上で、短く握る、振り幅を調整するといった工夫を組み合わせることで、中途半端な距離にも対応しやすくなります。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
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