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- まるで別次元の飛び… フォローを味方に叩き出した“385ヤード” 理想的すぎる弾道はどう生まれた?
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回は、PGAツアー「キャデラック選手権」で優勝を飾ったキャメロン・ヤング選手のティーショットに注目しました。
アッパー軌道を作るボール位置
PGAツアー「キャデラック選手権」で385ヤードのビッグドライブが生まれました。マークしたのは、同大会でツアー通算3勝目を挙げたキャメロン・ヤング選手です。
5番ホールは軽い左ドッグレッグの410ヤード・パー4。大会3日目、ティーイングエリアの右側にティーアップしたヤング選手は、トップで一時停止するような特徴的でゆったりとしたスイングからティーショットを放ちます。
フェアウェイ右サイドへ高く飛び出したボールは、308ヤード地点のフェアウェイバンカーを楽々とオーバー。前方のラフまで勢いよく転がっていきました。
残り約43ヤードの2打目は寄せ切れなかったものの、6メートルのバーディーパットを沈めてスコアを伸ばしています。

ちなみに最終日の同ホールでもドライバーでティーショットを打ちましたが、飛距離は316ヤード。3日目に385ヤードを記録したのは、フォローの風をうまく利用できたからです。
フォローが吹いている時は、風に乗せて気持ちよく飛ばしたくなるもの。しかし、「高い球を打とうとしてミスをしたことがある」という人も多いのではないでしょうか。高弾道はフォロー時だけでなく、池越えやドッグレッグでのショートカットなどでも有効な球筋です。
まず大切なのはボール位置です。いつもより左にセットすればアッパー軌道になり、高い打ち出しを確保できますが、やり過ぎは禁物。2個分も左に置くとフェースの下目でヒットしてしまい、かえってボールが上がらなくなります。
左にズラすのはボール半個分程度で十分です。加えて、ティーを少し高めにすれば、より高い打ち出しが得られます。
フォローは“右に出す”イメージで振る
また、アドレス時の軸の傾きも重要。普段、軸を真っすぐにしてボールを真上から見ている人は、軸をやや右に倒し、斜め上からボールを見る形にしましょう。アッパーで振りやすくなるだけでなく、インサイドからクラブを下ろしやすくなり、球のつかまりも良くなります。
ここで注意したいのが右肩のポジションです。特にスライサーは右肩が前に出たり、高くなりがち。右ヒジを張らずにリラックスさせ、左ヒジより低く保つことで、自然な軸の傾きが作れます。
アッパー軌道で振る準備ができたら、あとはその軸をキープしたままスイング。フォローでヘッドを体の左側に引き込まず、ターゲットの右側へ放り出すイメージで振り抜くと、高弾道のインサイド・アッパー軌道になります。
上級者であれば、ダウンスイング後半に右ワキを軽く締める動きを加えることで、さらに軸を右に傾けることも可能です。ただし、ヘッドが下から入り過ぎてダフるリスクもあるため、無理に取り入れる必要はありません。まずはアドレスとフォローのイメージを意識するだけでも十分です。
ドライバーが苦手な人は、3番ウッドを使うのも一つの方法です。ドライバーよりも球を上げやすく、飛距離も安定しやすくなります。フェアウェイウッドでも基本は同じですが、ティーの高さは上げ過ぎず1センチ程度に抑えることで、トップのミスを防げます。
フォローの風を味方につけて飛距離を伸ばしたい時は、ぜひ参考にしてみてください。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
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