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- 今年12戦5勝の稲見萌寧 好調の理由は「打てば入るパター」と「練習の虫」
稲見萌寧がブリヂストンレディスオープンで通算15アンダー、2位に6打差をつけて優勝した ◆国内女子プロゴルフ<中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン 5月21日~23日 愛知・中京ゴルフ倶楽部 石野コース 6486ヤード・パー72>
21年に入ってからは5勝 賞金ランキングも2位 中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン
どれほど勝てば気が済むのだろう。中京テレビ・ブリヂストンレディスオープンで通算15アンダー、2位に6打差をつけて優勝した稲見萌寧。2020年は1勝に留まったが、21年に入ってからはこれで5勝と他の追随を許さない。賞金ランキングも2位となり、ツアー通算では7勝目。今夏開催予定の東京五輪出場も射程圏内となった。
悪天候によるコースコンディション不良で初日の競技は中止となり、36ホールの短縮競技での決着となった今大会。驚かされたのは2日目の第1ラウンドだった。全部で13個のバーディーを奪い、国内ツアー最多記録をマークした。ボギーこそ2つあったが、「61」は18ホールのツアー最少ストローク記録タイとなった。
好調の理由はプレーを見れば一目瞭然、パターだ。第1ラウンドでは2~3メートルを簡単に沈め、6~8メートルの長い距離も面白いように入った。スコアボードに13個のバーディーが並ぶ光景は圧巻で、今年の稲見の強さと勢いを感じるには十分だった。
2位に5打差をつけて迎えた最終日のプレーも落ち着いていた。
「大きな一打でした」と振り返った1番での5メートルのバーディーパット、3番での10ヤードのチップイン、11番では10メートルの長いパットを沈めるなど、4バーディー・ノーボギーでスコアを伸ばして逃げ切った。
好調の要因はパター
キャディ兼コーチでもある奥嶋誠昭氏も、「とりあえずパターがすごい。初日は特に打てば入るという状態でした」と脱帽する。
好調の要因はパターであることを奥嶋コーチも認めているが、稲見の練習量とゴルフに取り組む姿勢が結果につながっているのだろう。「とにかく練習の虫です。シード選手として1年を通して戦うのは初めてなので、彼女には不安があるんです。この好調もずっと続くかどうか分かりませんし、常に不安だし、だから練習する。自信を持ちだして逆に怠けだしたらダメなんだろうと思います」。
特に気にしているのはバックスイングで、「常に気持ち悪い」と言っているという。
「本当に細かいんです。何時間レッスンしたか分からないくらいです。月曜日からそれがずっと解決せず、初日が中止になってくれてよかったと思うくらい(笑)。それこそ25時間くらいはレッスンしていたと思います。解決するのを待っていると、たまーにピタッとはまる時が来るんです」。
稲見がとにかくゴルフに対してストイックであることがよく分かるエピソードだが、「今年は毎試合、トップ10入りすることが目標なのですが、とにかく目の前の試合に勝利するということだけ考えていると思います」と笑顔を見せる。
東京五輪の代表は6月27日時点の世界ランクに準じたオリンピックランキングで決まるが、それまで国内ツアーは残り5試合。稲見も、「もちろん出場したいけれど、そこがゴールじゃない」と語る。勝利を積み重ね、結果的に五輪出場権を得られたなら、金メダルも夢ではないのでは、と思ってしまうほどの勢いが今の稲見にはある。目が離せない存在になってきた。
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