笠りつ子が5年ぶりに優勝「家族、先輩、ファンに感謝を伝えたい」

2019年の“暴言騒動”でツアー自粛を余儀なくされた笠りつ子が、ヨネックスレディスで5年ぶり通算6勝目を飾った。初日からトップを守り、史上10人目のノーボギー優勝となった。

◆国内女子プロゴルフ<ヨネックスレディス 6月4日~6日 新潟・ヨネックスカントリークラブ 6435ヤード・パー72>

笠りつ子が5年ぶりのツアー通算6勝目

 最終日を2位に2打差の首位から出た笠は、終始落ち着いていた。最終日・最終組でのプレーは独特の緊張感に包まれるものだが、初日からトップを貫いた自信もあっただろう。ベテランならではの安定したプレーが光った。

 前半は6番(パー5)でバーディー、後半も11番(パー4)でバーディーを奪取。最終18番(パー5)では、バーディーパットの前に同組の三ヶ島かなにスコアで並ばれていたが、それでも落ち着いていた。3メートルをきっちり沈めて完全優勝を手にした。

優勝杯にキスをする笠選手 写真:Getty images

 2016年のニトリレディス以来、5年ぶりのツアー通算6勝目。笠にはとても意味のある復活優勝だった。

 というのも、2019年10月のNOBUTA GROUP マスターズGCレディース開幕前、風呂場にタオルが用意されていないことに腹を立て、関係者に「死ね」などの暴言を吐き、日本女子プロゴルフ協会から厳重注意処分を受けた。

 メディアの前で謝罪し、ツアー出場を自粛した。同年12月までは、「いっさいクラブを握らなかった」と、食事も喉を通らないほどに憔悴しきっていたという。

 その過程で知ったのは、「自分のために奔走している人たちがたくさんいた」ことだった。

「人は支えられて生きていることを知った。自分のためではなく、これからは周囲の人たちのためにゴルフをしよう」と心を改めた。一時は引退も考えたが、支えてくれるスポンサーやファンの励ましに応えようと前を向いた。

「暴言のあとも応援してくださっているスポンサーの皆さんには感謝しています。悲しい思いをさせてしまった家族だったり、先輩、周りの人に感謝を伝えたい」。人間的に一皮むけた笠の姿がそこにあった。

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