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- 初優勝から連続V!木下稜介がプレーオフで時松隆光を破る
国内男子ツアーのダンロップ・スリクソン福島オープンは福島県のグランディ那須白河GCで最終ラウンドを行い、首位に5打差5位タイでスタートした木下稜介と首位スタートの時松隆光がプレーオフで激突。1ホール目で木下がバーディーを奪い、3週前の日本ゴルフツアー選手権に続く2勝目を飾った。 ◆国内男子プロゴルフ<ダンロップ・スリクソン福島オープン 6月24日~27日 福島・グランディ那須白河ゴルフクラブ 6961ヤード・パー72>
木下稜介が5打差をひっくり返す逆転勝利でツアー2勝目
木下稜介が『62』の猛チャージで逆転優勝を飾った。
鮮やかなバーディーラッシュだった。2番で10メートルのスライスラインをねじ込んだ木下は、続く3番でも同じような距離の難しいパットを決めて連続バーディー。
これでエンジンに火が付いた木下は、5番から怒涛の5連続バーディーを奪って時松を追い上げる。11番でこの日8つ目のバーディーを奪って単独首位に立つと、一時は2位に3打の差をつけた。
最終日首位スタートだった時松も必死で追いすがる。16番からの上り3ホールで3連続バーディーを奪い、1組前でホールアウトしていた木下に並ぶ通算25アンダー。プレーオフに持ち込んだ。
だが、時松の踏ん張りはここまでだった。サドンデス1ホール目の18番(パー5)でバーディーを決めた木下に対し、パーに終わり敗れ去った。
涙の初優勝の次の試合で2勝目を決めた木下は、「こんなに早く2勝目ができると思わなかった」と満面の笑みを見せた。
『62』の猛チャージの後、プレーオフではグリーン右下のラフから左足下がりからの35ヤードを、ロブショットで1.5メートルに寄せてバーディー奪取。激戦に幕を下ろした。
優勝を引き寄せたロブショットこそ、先週の全米オープンを見ていてヒントを得た1打だった。フィル・ミケルソンのロブショットを見て、ボールの手前から打つことを、今週になって試していたのだ。
勝負どころで新打法を繰り出し、見事に勝ち取ったツアー2勝目。5月の全米プロで、51歳にしてメジャー6勝目を手にしたショートゲームの名手の技を会得し、木下は強さを増した。
ミケルソンからヒントを得たショットをすぐに実戦で使ったこともそうだが、貪欲さが木下を支えている。練習の虫で、結果に満足することがない。昨年から何度も優勝争いをしながら勝てなかった経験も大きな糧となっている。
「この調子で3勝、4勝と行けそうな手応えがある。来週の日本プロ(7月1~4日、栃木県日光CC)も狙っていきたい」と、強気に出た。だが、さらにその先に大きな目標が待っている。
昨年、出場権を持っていながら、コロナ禍で中止になってしまった全英オープン(現地時間7月15日~18日 英ロイヤルセントジョージズGC)だ。
1年越しのメジャーの舞台に、さらに自信を深めて臨もうとしている木下にとって、ツアー2勝目はそのためのステップに過ぎないのかもしれない。
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