「またやり直して頑張りたい」時松隆光がプレーオフで力尽きる

3打差の単独首位で最終日をスタートした時松隆光だったが、5打差の5位タイスタートだった木下稜介に18ホール終了時点で並ばれプレーオフへ。2連敗中だったプレーオフでの“3度目の正直”はならず、失意の2位フィニッシュとなった。

◆国内男子プロゴルフ<ダンロップ・スリクソン福島オープン 6月24日~27日 福島・グランディ那須白河ゴルフクラブ 6961ヤード・パー72>

首位スタートの時松隆光 苦手のプレーオフで力尽きる

 また、勝てなかった。

 最終日を3打差の単独首位でスタートした時松隆光は、2番、5番でバーディーを奪って通算22アンダーでフロントナインを終えた。

 前半だけで7つスコアを伸ばした1組前の木下稜介に並ばれて臨んだバックナイン。時松も粘り強くプレーを続けたが、なかなかパットが入らない。

 上がり3ホールでようやく続けてバーディーを取り、なんとかプレーオフに持ち込んだ。

 プレーオフ1ホール目は「パーでは勝てない」と勝負に出たが、3打目が2段グリーンを登り切らず。難しい15メートルのバーディーパットを決めることができず、バーディーを奪った木下の前に敗れた。

健闘を称える時松選手と星野選手 写真:JGTO images

 2016年にツアー初優勝を飾った大会で、初日から3日間首位に立ち続けた。そして、完全優勝を狙ってプレーした最終日、最後の最後で力尽きた。2018年に関西オープンでツアー3勝目を挙げて以来、逆転負けはこれで5回目となる。

 2020-2021シーズンだけでもフジサンケイクラシック(3位タイ)、JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品(2位タイ)、アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ(8位タイ)と優勝争いは3回あるが、いずれも勝利には届かず。

 だが、裏を返せば、安定して上位に顔を出していることの証明でもあり、優勝争いの経験を積んでいることでもある。

 時松は27歳の若さで、2020年から選手会長を務めている。試合数が少なくなった中、コロナ禍で大きな打撃を受け、昨年の試合数が6つになってしまったツアーを何とかしようと、先輩たちと奔走。

 その結果出来たのが、「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」だ。選手会主催という異例の大会とあって、時松は出場選手でありながら大会会長という重責を担うことになった。

 そんな中でも素晴らしいプレーを見せて優勝争い。最終的には片岡尚之に敗れたが、表彰式では大会会長として片岡を祝福する立場に転じた。

 すでに苦しい状況にあった男子ツアーの屋台骨が、コロナ禍でさらに追い詰められる中、それを必死に守ろうとする選手たちを束ねる立場にあれば、雑事が次から次へと押し寄せて来るのは容易に想像できる。それでも練習に精を出し、あらゆることを試合で活かしているから時松の今がある。

 プレーオフで敗れた後、「今日はパットが入らなかったのが負けた原因。全部においてもっと引き出しを増やさないといけない。やることがいっぱいですけど、またやり直して頑張りたい」と前向きな姿勢を口にした。

 同時に、勝った木下を讃えることも忘れなかったグッドルーザーは、次の戦いに向けてすでに歩き出している。

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