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- コリン・モリカワが逆転優勝で2つ目のメジャータイトル
第149回全英オープン最終日は、首位スタートのルイ・ウーストハウゼン(南アフリカ)に1打差の通算11アンダーでスタートしたコリン・モリカワ(アメリカ)が、4バーディー、ノーボギーと順調にスコアを伸ばして逆転。通算15アンダーで栄冠を手にした。 ◆海外男子プロゴルフ<全英オープン 7月15日~18日 ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)7189ヤード・パー70>
逆転勝利のコリン・モリカワが「The Open」を制覇 メジャー2勝目をゲット!
コリン・モリカワが、最後までスマートなプレーで2つ目のメジャータイトルを手にした。
青空が広がり、天候が急変することもない4日間。全英オープンは、「1日のうちに四季がある」と言われるほど天候が変わりやすいのが当たり前だが、2年ぶりの開催となった今大会は、珍しいほどの好天に恵まれた。
そんな中、最終組でプレーするモリカワは際立っていた。4番でウーストハウゼンがボギーとし、首位に並んでからも変わらずパーを重ねる。ターニングポイントは7番(パー5)だった。
ウーストハウゼンが2つ目のボギーを叩いた隙に、確実にバーディーを奪取。ここから3連続バーディーで一気に4打差をつけ、単独首位に躍り出た。
この後もバーディーは出るがゲームの組み立てに苦しむウーストハウゼンとは対照的に、モリカワは順調にパーを重ねて行く。14番で4つ目のバーディーを奪ったときには、独走ムードが漂っていた。
先にプレーしているジョン・ラーム(スペイン)、ジョーダン・スピース(アメリカ)の実力者たちが、後半、バーディーを重ねて追い上げたがモリカワには届かない。
大観衆の待つ最終18番もパーで締めくくり、2位のスピースに2打差の通算15アンダーで、2020年の全米プロに続く優勝を決めた。
全米プロ、全英オープン 2つのメジャー大会で初出場での優勝
全米プロ同様、今回の全英オープンも初めての出場。前週のスコティッシュオープンで初めてリンクスでのプレーを経験したが、こちらは人工的に作られたコース。いわゆるリアルリンクスは今大会が初体験だったが、見事なプレーでこれを制した。
2年ぶりに開催された伝統の大会。しかも、まだまだ無観客の試合が多い中、1日最大3万2000人もの大観衆が見守る世界最古のトーナメントにふさわしい勝者だった。
優勝が決まった瞬間、ウイニングボールをポケットに入れると、まずはギャラリーに向かって拍手。クラレットジャグを抱えてのスピーチではまず、先に表彰されたローアマのマシアス・シュミッド(ドイツ)を絶賛し、ギャラリーに拍手を促す。
自らの優勝に対しては、「人生にとって最高の瞬間です、もう一度皆さんの声を聞かせてください。アメリカから来て世界一のギャラリーの姿を見ることができました。本当にありがとうございました」と、喜びとギャラリーへの感謝を最優先させる。
その後に自らの家族とチームへの感謝、コースへの感謝と続く。24歳の若者の落ち着いた言葉は、確実に英国ファンの心をつかんだ。
これで世界ランキングも4位から3位に浮上。10日後に控えた東京五輪でのプレーぶりに期待がかかる。
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