新型コロナから帰還した宮里優作がデルタ株ウイルスの恐ろしさを語る【パナソニックオープン前日情報】

新型コロナウイルスの陽性反応から5週間経過した宮里優作が、ようやくツアーに復帰。明日から開催されるパナソニックオープンに出場する。重症ではなかったものの、高熱で4日間うなされたという宮里の経験談を聞いてみた。

感染対策をしていてもわずかな隙をついてきたコロナ

◆国内男子プロゴルフ<パナソニックオープン 9月23~26日 城陽カントリー倶楽部(京都府) 6967ヤード・パー72>

 長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ初日終了後に発熱し、新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査で陽性反応を受けた宮里優作が、5週ぶりにツアー会場に戻ってきた。

長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ初日の宮里優作 写真:JGTO Images

「体調はもう大丈夫です。先週も出ようと思えば出場できましたが、運動しても息切れをする状態だったので、体力的に戻っていないと判断して大事を取りました」と宮里。

 その間、トレーニングなどで体を鍛え直し、万全な状態で今大会を迎えたというわけだ。その宮里が、大会前日、新型コロナの恐ろしさを語った。

「(長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ)初日、夜中にふと目を覚ますと熱があると思い、測ってみたら約37・2度あったんです。翌朝に再度測ると37・5度あり、これはまずいなと」

 すぐにPCR検査を受けたところ、陽性反応が出たため、札幌市内の療養所に移されたという。聞けば、宮里が感染したのはデルタ株で感染してから発症するまでの期間が短いとのこと。

「39度を超える高熱が4日間続きましたね。たまに40度を超えることすらありました。熱が40度を超えたのは久々だっただけに、かなりしんどかったです」と宮里。

 ただ、不幸中の幸いだったのは、味覚を失うことがなく、肺炎にもならなかったことだろう。それでも、新型コロナ対策には慎重を期していたにもかかわらず、感染したことにはショックを受けた。
「あちこち忙しく飛び回っていたことで、免疫力が少し落ちていたのかもしれません。ちょっとのことで感染するんだなと思いました」と振り返る。

細かいフィーリングが戻らないまま迎える久々の実践

 意外なことに、コロナ明けで多少体重が落ちたかと思いきや、宮里の場合、見た目の体型はほとんど変わっていない。

「お医者さんから食べないとダメだと言われていたので、一生懸命に食べていたんです。しかも、大事をとって運動していなかったので、食べては寝ての繰り返しで、逆に太っちゃいました」と笑顔を見せる。

 肝心のゴルフのほうは、2週前ぐらいからクラブを持ち始めたが、実戦となると話が違うようで、コース入りして練習ラウンドを行っても、アプローチやパッティングの距離感など細かいフィーリングを出せないという。もちろん、それはある程度計算済みで、本戦に入ってから自分なりに調整しながら戦うつもりだ。

 今シーズンは関西オープン(4位タイ)とアジアパシフィックダイヤモンドカップ(8位タイ)の2試合でしかトップテン入りがない宮里。賞金ランキングも65位に甘んじているが、このままの状態でシーズンを終えるつもりはない。41歳となった今のほうが若い頃よりも飛距離が伸びているというだけに、ショートゲームの感覚さえ取り戻せば十分上位にいける自信もある。

 予選2日間は今大会の開催コースである城陽カントリー倶楽部で行われた17年の関西オープンでツアー初優勝を飾った今平周吾、今年の日本アマを制し、世界アマランキング1位でもある中島啓太さんとのラウンドとなる。

「とんでもない組に入ったと思うので、邪魔しないようにしたいと思います。4日間できれば最高ですし、精一杯やります」と宮里。

 表面上は満足に戦えないと謙遜したものの、たとえ今大会で結果を出せなくても終盤戦で上位に入るためのきっかけを作っておきたい気持ちはある。ツアー通算7勝の実績を持つ男の意地をどこまで見せてくれるか注目したい。

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