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- 「立て直す力が一番ある選手」古閑美保が占う2022女子ツアー【小祝さくら編】
いよいよ今週末に開幕する国内女子ツアー。開幕から3戦目まで観客動員が決まっていること、獲得賞金よりもメルセデスランキングを重視するなど、昨シーズンとは変わった点も多い。そんな2022年女子ツアーを08年賞金女王の古閑美保が占う。
「年々力をつけていい時期に入っている」
ダイキンオーキッドレディス(3月3~6日、沖縄・琉球GC)で、まもなく開幕する2022年JLPGAツアー。11月末まで約9カ月間のツアーを古閑美保さんと展望する。第3回は、129試合連続出場記録を更新中の小祝さくらにスポットライトを当てる。
強烈なスタートダッシュを見せた2021年の小祝さくら。開幕戦ダイキンオーキッドで逆転優勝を飾ると、3戦目のTポイント×ENEOSゴルフトーナメントでも優勝。前年も含めるとシーズン3勝目で、賞金ランキング首位に立った。
以来、猛追する稲見萌寧と激闘を繰り広げながら、2021年前半のツアーを引っ張ったのは、間違いなく小祝だった。
古閑さんはこう分析する。
「よく練習しているし、安定性があります。数年前まではパットが入らない印象があったけど、そこそこ入るようになって優勝しているショットメーカーですね。年々、力をつけていい時期に入っている」
稲見とともに、ツアーで大きく群を抜いた実力を見せていると太鼓判を押す。
2021年に入ってから稲見が勝率5割(8戦4勝)の脅威の勝率を見せた時にも、優勝はしなくても上位に入り続けて賞金ランキング首位をキープ。9月の日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯で稲見が優勝するまで、ツアーを引っ張り続けた。
8月のNEC軽井沢72、CATレディスで2週連続優勝した後、勢いがピタリと止まる。調子を落として上位に入れなくなって苦しんだ。それでも、辻村明志コーチのサポートで必死に修正。最終戦、JLPGAチャンピオンシップリコーカップでは2位。賞金ランキング3位で2022年につながる形でシーズンを終えている。
この大会終了後に口にした「5勝しましたが、過酷な1年(シーズン)でした」という言葉が、浮き沈みのあったシーズンをよく表している。
「(ツアーで)一番、修正ができる人。予選落ちも4回あるけれど、修正能力が高い人が上に行けるんです」と古閑さん。調子が悪くなってもシーズン中に立て直せる力は、結果がはっきりと証明している。
「体を休めることが大事な年齢」
シード選手となった2018年以来、すべての試合に出場し続け、積み上げたのが129試合連続出場。昨年は休むことも考えないわけではなかったが、一転、出場し続けることを選んだ。20年前半は、コロナ禍で試合が中止になり、試合を渇望する気持ちを持つ選手も多かったとはいえ、これだけ戦い続けられる体力は素晴らしい。
このあたりについては、古閑さんはこんな警鐘を鳴らしている。
「(連続出場は)若いからできること。でも、そろそろ休むことを考えるのも大事です。もうトッププロになっているので、試合に出ない不安はないと思います」
「試合が好きだから出たいんだと思いますけど、そろそろ体を休めることが大事な年齢(4月に24歳になる)に入ってくる。疲労で心身が思うように動かなくなることも出てくる年齢なので、その辺りをよく考えたほうがいいと思います」
確かに、現在の女子ツアーはシーズン中、ほぼ毎週、試合がある。今季の場合、現状では7月第2週だけ試合がないが、ここもスポンサーさえ見つかれば試合が行われる可能性が残されている。9カ月のシーズン中、常に心身を張り詰めた状態にしておくのは至難の業ではある。
練習量がそのまま成績につながることを実践しているからこそ、古閑さんの言うように“休むことも仕事”という考え方もあるのだろう。昨年、後半失速した原因の大元を、小祝はどこに見出したのか。その辺りも含めて、今季はシーズンを通してのどう戦うかが見ものになる。
2020‐21年に手に入れ損なった頂点を目指して、まずは連覇のかかる開幕戦のダイキンオーキッドレディスから。鉄人の戦いが新たに幕を開ける。
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