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西村優菜は「負けん気が強い!日本ツアーは根性あるもん順に強い」古閑美保も舌を巻くあきらめない気持ち
いよいよ今週末に開幕する国内女子ツアー。開幕から3戦目まで観客動員が決まっていること、獲得賞金よりもメルセデスランキングを重視するなど、昨シーズンとは変わった点も多い。そんな2022年女子ツアーを08年賞金女王の古閑美保が占う。
西村優菜に感じる“なにくそ”根性
ダイキンオーキッドレディス(3月3~6日、沖縄・琉球GC)で、まもなく開幕する2022年JLPGAツアー。11月末まで約9か月間のツアーを、古閑美保さんと展望する。第4回は、身長150センチの“小さな巨人”西村優菜。スイッチが入ったら手が付けられない勢いのあるゴルフは、見ていて小気味いい。そのエネルギーの源を探り、22年を展望する。
「若い(21歳)ですけど、負けん気が強いのでしょうね。あきらめない気持ち、なにくそ、という気持ちをすごく持っていると思います」
古閑さんのこの言葉を裏付けるのが、シーズン3勝目となった昨年9月の住友生命Vitalityレディス東海クラシックでの大逆転劇だ。
初日を終えて1アンダー。首位の大里桃子とは5打差15位タイで、西村は大会をスタートさせた。ムービングデーとなるはずの2日目は、台風の影響で降雨によるコースコンディション不良で中止となり、追撃する側に残されたのは18ホールだけとなる。
だが、その36ホールの短期決戦後半に、西村は猛チャージをかける。最終組の5組前で50分早くスタートすると、フロントナインを4バーディー、ノーボギーの32でプレー。後続の組にジワリと重圧をかけた。
首位スタートの大里が足踏みをする間に、同じ最終組の植竹希望がバーディーラッシュで試合を引っ張るが、西村はこれを猛追。バックナインでも5つバーディーを重ねて、通算10アンダーで早々にホールアウトしてしまう。
クラブハウスリーダーのスコアを見た後続も、必死で追いすがり、植竹が10アンダーで並んで18番を迎えたが、ティーショットを池に入れるダブルボギーで自滅。西村の優勝が決まった。
5打のビハインドで試合が短縮されれば、諦める気持ちが出てきても無理もないところ。だが、西村は最後まで粘り強く、9つスコアを伸ばした。7番のスコアボードを見て優勝の可能性を頭に浮かべ「ギアを入れた」というのだが、日ごろの訓練でこうして集中力を高めることができるのは大きな強みだ。
今季目標の複数回優勝と海外メジャー挑戦なるか
こうなると、後続の選手たちには、西村のスコア「通算10アンダー」が、呪縛のようにまとわりつくことになる。目標スコアになればいいのだが、なかなかそうはいかないのが人間のメンタル。結局、最終組の大里、植竹に2打差で優勝をさらっている。
「私は根性論者なんです。正直、日本の女子ツアーは根性あるもん(者)順に強いと言ってもいい」
練習量と根性。スポーツの世界では、昔から大切にされてきたこの2つは、理論以前に大前提としてあると古閑さんは言う。
根性=諦めない気持ちが、西村の鮮やかな逆転劇を生み出したのは間違いないだろう。
大逆転の翌週のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンでは完全優勝。20-21年のロングシーズンは、5月のワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップの公式戦も含め4勝して賞金ランキング5位の大活躍を見せた。
好調の理由を、オフに力を入れて練習したショートゲームだと口にしているが、一方で終盤に安定感が欠けたことも課題に挙げている。
22年の目標は、複数回優勝と海外メジャー挑戦。故障だけには十分注意しながら、海外の大柄な選手たち相手に、小柄な西村が暴れ回る姿もまた楽しみではある。
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