昨年の全米女子オープン以来の「62」をマーク
米女子ツアー第5戦ホンダLPGAタイランド最終日(現地時間13日、タイ、サイアムCC)に首位に13打ビハインドの通算9アンダー34位タイで臨んだ笹生は、朝一番の組でプレーした。

出だしの10番パー5で第3打を右1メートルのバ―ディーと幸先のいいスタート。13番バーディーの後、短いパー4の15番ではイーグルを奪う。前にプレーヤーのいない状態でリズムよくプレーを続けていくと、17番、18番、1番と3連続バーディー。6番、7番でもバーディーを重ねた。
最終18番も1.5メートルを沈めるバーディーフィニッシュで、この日10アンダー62。通算19アンダー12位タイまで順位を上げて大会を終えた。
予選ラウンドではやや、荒れ気味だったショットが、この日はパー3を除く14ホール中12ホールでフェアウェーをキープ。18ホール中17ホールでパーオンする安定度だった。
ビッグスコアにも、本人はいつものように淡々とした様子。「ボギーがなかったのがよかったです。ショットも悪いわけではなく、流れですね」と、話すにとどまった。
開幕戦から5試合すべてに出場し、6位、3位、予選落ち、43位タイ、12位タイとまずまずの結果を出している笹生。2週後の次戦、JTBCクラシックは出場せず、その次のメジャー初戦、シェブロン選手権(3月31~4月3日、カリフォルニア州ミッションヒルズCC)に出場予定でいる。
昨年の全米女子オープンに続く、メジャーでの活躍を予感させる『62』。2022年も、笹生のプレーからは目が離せなくなりそうだ。
試合はナンナ・コルツ・マドセン(デンマーク)が、プレーオフ2ホール目でリン・シユ(中国)を下してツアー初優勝。一時は4打差の独走態勢から追いつかれ、初優勝をかけた者同士のプレーオフだったが、何とか勝利をつかみ取った。
他の日本勢は、渋野日向子が5つスコアを伸ばして通算20アンダー8位タイ。畑岡奈紗は1つしかスコアを伸ばせず、通算19アンダーで笹生と同じ12位タイだった。