3位タイに入り復調の兆し!? ペ・ソンウが開幕2戦をあえて欠場した理由 | e!Golf(イーゴルフ)|総合ゴルフ情報サイト

3位タイに入り復調の兆し!? ペ・ソンウが開幕2戦をあえて欠場した理由

アクサレディスで3位タイに入った韓国のペ・ソンウ。2019年にメジャー含む2勝した実力を持つが、2年間は優勝から遠ざかっている。今季は3戦目の「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」から参戦しているが、開幕戦から2試合を欠場した理由とは?

シードは維持したが悔しい試合が多かった2020-21シーズン

◆国内女子プロゴルフ<アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 3月25~27日 UMKカントリークラブ(宮崎県) 6546ヤード・パー72>

 韓国のペ・ソンウが今季国内女子ツアー4戦目のアクサレディスで3位タイに入った。

今季初戦は予選落ちだったが見事に復調してきたペ・ソンウ 写真:Getty Images

 初日のスコアは68、第2日は悪天候で中止となり迎えた最終日。前半は4番、5番、6番と3連続バーディー、後半も10番でバーディーを奪い、優勝争いに食い込んだが、16番のボギーが痛かった。

「確かに16番がもったいなかったですが、ここまで成績を上げたので次の試合の流れがよくなると思います」

 最終日は69で回り、通算7アンダーの3位タイとポテンシャルの高さを発揮した。

 2019年に日本ツアーに初参戦したペ・ソンウは、1年目からメジャーのLPGAツアーチャンピオンシップを含む2勝を達成。だが、20年と21年が統合された昨シーズンは2位が5回と惜しくも優勝に手が届かなかった。

 これまでは日本でサポートしてくれていた両親やコーチがいたが、コロナ禍による入国制限措置で、ツアー会場への移動や準備などのすべてを一人でこなす日々が続いたと言う。

 今季開幕前の韓国メディアとのインタビューでは「一人でも特に違いはないと思っていましたが、実際にシーズンが始まると一人でツアーを戦うのは、簡単なことではありませんでした」と振り返る。

 それでも昨季は賞金ランキング16位でシードを保持。しかし、優勝に届かないことに少しのいら立ちがあった。

「何度か優勝のチャンスがあったにも関わらず、それを手にすることができなくて、辛い日もありました。だからこそ、今年の目標は必ず優勝することです」

開幕2戦の欠場理由は「完璧な状態で試合に出たい」

 そうした意気込みを持って迎えた今シーズン。しかし開幕戦のダイキンオーキッドレディス、2戦目の明治安田生命レディスヨコハマタイヤにも彼女の姿はなかった。

 ペ・ソンウは自身のインスタグラムで、その理由についてこう打ち明けている。

「みなさん、すみません。もっと練習をして、完璧な状態で試合に出たいので、開幕戦と高知での試合(明治安田生命レディスヨコハマタイヤ)も出場しません。(3戦目の)鹿児島でお会いしましょう」

 開幕戦から2試合を欠場してまでも、自分が納得いく状態でシーズンに入りたいと考えていた。それこそ目標が優勝ということならば、そうした決断も決して間違ってはいないだろう。

 今季初戦となったTポイント×ENEOSでは予選落ちしたが、アクサレディスでは3位タイ。この流れで次戦のヤマハレディースオープン葛城でも優勝争いに食いこめるか注目したい。

ペ・ソンウ

1994年3月1日生まれ、韓国出身。2019年から日本ツアーに本格参戦。いきなり、メジャーのLPGAツアーチャンピオンシップを含む2勝を達成した。2020-21年シーズンは優勝こそなかったが、安定した成績で賞金ランキング16位、シードを堅持した。大和地所所属。

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