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- 「オフは一度も80を切れなかった」結婚出産から復帰優勝を狙う一ノ瀬優希に投影される希望
ステップ・アップ・ツアー今季第2戦、Hanasaka Ladies Yanmar Golf Tournament第1ラウンド、結婚・出産を経て復帰した一ノ瀬優希が1アンダー・5位タイにつけた。
娘を預け捻出した2時間を「トレーニングにしようか、練習にしようか」
◆国内女子プロゴルフ<Hanasaka Ladies Yanmar Golf Tournament 4月7~9日 琵琶湖カントリー倶楽部・三上コース(滋賀県) 6360ヤード・パー72>
一ノ瀬優希が、3年のブランクを吹き飛ばし、ステップ・アップ・ツアーでの優勝を狙っている。

同ツアー第2戦、Hanasaka Ladies Yanmar Golf Tournament第1ラウンド(7日、滋賀県・琵琶湖CC)、一ノ瀬は2バーディー・1ボギーでプレーして1アンダー。5アンダー首位の金田久美子に4打差5位タイと、まずまずの滑り出しを見せた。
ツアー通算3勝だが、2019年にシード権を失ったタイミングで第一線を離れることを決断。時を同じくして、男子プロの谷口拓也と結婚した。20年10月には長女を出産している。
だが、育児に励みながら、テレビレポーターや解説の仕事をするうちにゴルフに対する思いが変わっていった。33歳で復帰を決意し、QTを1次から受けて今季から3年ぶりに試合に出始めた。
熊本の実家に帰ったときや、試合で子供を両親に預けているときなど、家族のサポートは受けられる。だが、1歳5カ月のおさなごを抱えた日常に、自分の時間を持つことはなかなか難しい。一時保育などに娘を預け、ようやく捻出した2時間を「トレーニングにしようか、練習にしようか」と最大限有効に使って、プロとしての戦いに備えている。「小技だけはやってないぶん距離感が……」と苦笑するが、それでも、優勝争いに顔を出している。
「今までとは考え方もやることも変わっちゃいました。前は、準備ができないと試合には出たくなかった。でも今は、時間内で集中して(練習やトレーニングを)やって、ベストを尽くしていこうと思っています。体が動かないことも、球をたくさん打ってないことも受け入れないといけない。前と同じ気持ちではしんどいですから」
実は、オフのラウンドでは一度も80を切ることはできなかった。だが、シーズンに入ってからは80を叩くことはない。スイッチが入るのだろう。
「娘は両親に見てもらっているし、ただ試合に出ているだけではダメ。ステップ・アップで勝ちたいです」と言い切った。
そんな一ノ瀬の姿は、プロ仲間にも大きな刺激になっている。女性アスリートにとって、妊娠、出産のタイミングはとても難しい。その間、競技を離れるのはもちろんだが、出産後に体が戻るのにも時間がかかるからだ。もちろん、生まれてからは育児という最大の問題もある。
選手生命が長いと言われるゴルフでも、出産してから優勝した選手は日本では過去に6人しかいない(森口祐子、木村敏美、山岡明美、塩谷育代、樋口久子、若林舞衣子)。それでも、近頃は出産後、ツアーに復帰する選手も増えつつある。
昨年、復帰後の優勝を飾った若林もそうだし、横峯さくら、今週、一ノ瀬と同じ舞台に立つ佐藤靖子もいる。福嶋晃子、茂木宏美らも、子供を連れてツアーに参戦していた時期もあり、環境を整えようという動きも徐々に盛り上がっている。
いつ出産しようか。仕事(試合)はどうしようか。そう考えているプロたちに、ツアーを離れて3年も経ち、子供を産んでから戻った一ノ瀬は、大きな勇気を与えている。「いろいろな人に聞かれます。だから『大丈夫、できるよ』って返事をするんです」。こういった笑顔には、強さと優しさがあふれていた。
一ノ瀬がツアーでどんなふうに戦っていくのか。その姿を家族をはじめ多くの人が応援しているのは言うまでもないが、同時に仲間たちも熱い視線を注いでいる。それぞれが、仕事を続けながら子供を持つ幸せな未来を、それぞれの形で投影しながら。その思いにも後押しされながら、一ノ瀬は優勝を狙う。
一ノ瀬優希(いちのせ・ゆうき)
1988年10月5日生まれ、熊本県出身。2007年にプロテスト合格し、新人戦・加賀電子カップで優勝。翌年にはJLPGAツアーにフル参戦。2013年Tポイントレディスでツアー初優勝を飾り、ツアー通算3勝。19年に第一線を退くことを表明したが、21年に復帰を決意し、QTを1次から受験し、同ランキング65位に。TRAIL SPORTS ACADEMY所属。
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