大きく崩れないメンタルと適応力
最終日を56位から出た古江彩佳は、前半2番パー4でバーディー、4番パー4でボギーを叩くも、7番パー5でバーディーを奪取。9番パー4も下りのロングパットを決めて、スコアを2つ伸ばして後半へ。

10番から耐えるゴルフが続き、16番までパー。17番パー3ではティショットをグリーン奥に打ち込んでボギー。最終18番をパーとして70で回り、通算1オーバーの49位タイでフィニッシュした。
「最初は自分のゴルフがなかなかできなくて、ここ2戦ぐらいでやっと自分のスイングをつかめたかなというところがあります。予選落ちがないのはすごくうれしい。今後も予選通過しながらもっと上位を狙っていけるように頑張りたい」
上位進出とはいかなかったが、古江のすごいところは、米ツアー挑戦1年目ながら出場した試合すべてで予選を通過していることだ。これは米ツアーに参戦している日本人選手の中で唯一。
もちろんすべてが初めて回るコースだが、その適応力は確かな技術がなければ難しい。「ボギーを打たない」ゴルフをする古江だが、大きく崩れないメンタルは米ツアーでも健在だ。
今大会を振り返り「そんなに自分のゴルフとしても悪くはなかったと思うので、このゴルフをまた続けていければいい」と話す。
後半戦の出場権を決めるCMEランキングは49位で、80位以内で与えられる出場権もほぼ手中に収めている。
次の試合は「コグニザント・ファウンダーズカップ」(5月12~15日、ニュージャージー州・アッパーモンクレアCC)。着実に米ツアーの環境に順応している古江。そろそろ上位フィニッシュが期待できそうだ。
古江 彩佳(ふるえ・あやか)
2000年5月27日生まれ、兵庫県出身。19年プロテスト合格。20年のツアーデビュー以来、2年間で6勝を積み上げ、20-21シーズンの賞金ランキング2位、メルセデスランキング1位と、00年度生まれの“プラチナ世代”の中でも出世頭と言える存在。今季から米ツアーに参戦している。富士通所属。