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- 古江彩佳、マッチプレー決勝で惜敗! 米ツアー初優勝逃すも2位の最高成績に自信
「バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー」最終日、午前中に行われた準決勝を勝ち抜き、米ツアー初優勝のチャンスをつかんだ古江彩佳。しかし、最後はメジャー覇者の前に屈する結果となった。
持ち前の粘り強さを発揮して決勝進出
古江彩佳が、米ツアー初優勝まであと一歩のところで力尽きた。
「バンク・オブ・ホープLPGAマッチプレー」最終日は、準決勝と決勝が行われた。
準決勝で同じルーキーのリリア・ブ(米)を2アンド1で下した古江は、午後からの決勝で2009年全米女子オープン覇者のベテラン、チ・ウンヒ(韓)と激突した。
出場選手64人で戦うツアーで唯一のマッチプレーである今大会は、最初の3日間が4人1組総当たりのマッチプレーを行う「ラウンドロビン」と呼ばれるグループステージ。粘り強いゴルフでポリーヌ・ルサン・ブシャール(仏)と引き分けた古江は、エンジェル・イン(米)を3アンド2、カルロタ・シガンダ(スペイン)を2アンド1で下してグループ1位でラウンド・オブ16と呼ばれる勝ち抜きのマッチプレーに進出した。
1回戦でポーラ・レト(南ア)を2アンド1で撃破すると、準々決勝では今季好調のジョディ・エワート・シャドフ(英)と大激戦を演じる。11ホールまで4ダウンと追い詰められながらジワジワと押し返した。18ホール目でオールスクエアに戻してエクストラホールに持ち込んだ末、22ホール目で大逆転した。
迎えた最終日、午前中に行われたブ(米)との準決勝を2アンド1で制して臨んだ決勝だった。
メジャー優勝経験もあるツアー5勝のチだが、19年以来勝利から遠ざかり、36歳となっている。一方の古江は、プロ3年目。大会期間中の27日に誕生日を迎えた22歳の米ツアールーキーで初優勝をかけて挑んでいる。
3番で古江がダブルボギーを叩き、チの1アップとなったが、次の4番でチがボギーとしてオールスクエア。7番パー5でもチがボギーとして古江が1アップ。続く8番ではチがバーディーを奪ってオールスクエアとお互いに一歩も譲らない戦いが続く。
9番、チのショット・イン・イーグルで流れ変わる
流れが変わったのは9番のパー5。チが残り92ヤードの第3打を直接カップインさせるイーグルを奪った。
5日間で最も風が強かったこの日、ショットが乱れた古江は次の10番でボギー。この日、初めてチに2アップを許した。
11番のバーディーで1つ取り戻した古江だったが、風の中でショットが安定せずに苦しい戦いを強いられる。12番でもボギーを叩いて再び2ダウンとなると、挽回できずに終盤を迎えた。
残り3ホールで2ダウンと追い詰められた古江が、16番パー5でボギーを叩き、敗北が決まった。
「ホントにタフなコンディションでした。風が強くて頭をすごく使った。身体的だけでなく、精神的にも疲れました」と振り返った古江。だが、5日間で7マッチ、特に週末は土曜日に40ホール、日曜日に32ホールというタフな大会を戦え終えた満足感も漂っていた。
次週は大一番の全米女子オープン。マッチプレーで持ち前の粘り強さを発揮して、決勝まで戦い抜いて2位となった自信がメジャーの舞台でどう生かされるのか。目が離せない。
古江 彩佳(ふるえ・あやか)
2000年5月27日生まれ、兵庫県出身。アマチュア時代の19年に「富士通レディース」でツアー史上7人目のアマチュア優勝を成し遂げてプロ転向。20年にプロ初勝利を飾り、昨シーズンまででプロ通算6勝。賞金女王争いでは稲見萌寧にあと一歩及ばなかったものの、最優秀選手賞と新人賞に輝いた。今季から米国女子ツアーに参戦している。富士通所属。
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