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- 「力を出せるポジション」が見つかった!「反り腰」改善で女王・稲見萌寧が今季14戦目での初優勝
国内女子ツアーのリシャール・ミル ヨネックスレディスで昨季(2020-21)9勝で賞金女王の稲見萌寧が通算7アンダーで今季初優勝を手にした。今年は開幕戦から結果が出ずにいたが、14戦目での完全優勝に「ホッとしている」と笑顔を見せた。
16番の“目玉”からパーで切り抜ける
「終わったという感じ。一番は安堵感がすごくありましたね」
昨季(2020-21)9勝で賞金女王の稲見萌寧は、優勝することでようやく訪れた安心感を噛みしめていた。
リシャール・ミル ヨネックスレディス最終日を単独首位で迎えた稲見。今季初めての首位で迎えた最終ラウンドとあって、優勝はなんとしてでも手に入れたかった。
前半は4番パー4と5番パー5で連続バーディーを奪って後半へ。10番パー4をボギーとしたが、12番パー4で7メートルのバーディーパットを決めた。
ピンチが訪れたのは16番パー3。ティーショットをグリーン右のバンカーに入れると、ボールは半分埋まった“目玉”の状態。出すだけでも難しい状況から、稲見は52度のウェッジで3メートルに寄せるスーパーショット。パットも決めてパーで切り抜けた。
「(目玉は)得意な人はいないんじゃないかなと思います。もう1回バンカーでもおかしくない状況でした。自分でも出来すぎという感じです。2打目も3打目も全能力を使った感じでした」
ダブルボギーもありえた状況をパーで切り抜け、17番パー4はボギー。それでも優勝争いした同組のルーキー・岩井千怜とベテランの藤田さいきを2打差で振り切り、通算7アンダーで今季初優勝を手にした。
初日から首位を守る完全優勝。ようやく昨年の強さが戻ってきた。今年は開幕から腰痛に悩まされ、予選落ち2回、棄権も1回あったが、5月のワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップから今大会までの5試合で3位が2回、2位が1回、優勝1回の好調ぶり。
腰の痛みを軽減しようと取り組んできたことに失敗。
「普通の姿勢から反り腰を治そうと、腰を丸めるように意識していたら、力が入らなくなってしまいました。アドレスしてもどこに自分の重心があるのか、分からなくなって……。アドレスしても気持ち悪くて、違和感がありました。そこから戻すのに時間がかかってしまった」と明かす。
それをサロンパスカップからトレーナーの協力を得て、反り腰を改善すると成績が上向いたという。
「力を出せるポジションはここかなと相談して、今はすごくいい状態に持ってくることができました」
今大会の優勝で、今季賞金ランキング2位、メルセデスランキングも2位に浮上した。
「そんなに上がったんですね。自分がもともと何位なのかも分からなかった。とりあえず、順位というよりもう1回勝つことに集中して頑張っていきたい」
ようやく主役が表舞台に戻ってきた。複数回優勝に向けて稲見は気合い十分だ。
稲見 萌寧(いなみ・もね)
1999年7月29日生まれ、東京都出身。2020-21シーズンは9勝を挙げ、見事賞金ランキング1位に輝く。さらに、東京五輪では銀メダルを獲得した。正確無比なショットを武器に、昨シーズン2位だったメルセデスランキングのトップを狙う。Rakuten所属。
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