昨年のエビアンに続き、ミンジー・リーがメジャー2勝目
ミンジー・リー(オーストラリア)が圧倒的な強さで1872人の頂点に立った。
予選から数えると史上最多の1872人が参加した第77回全米女子オープンは、現地時間5日、ノースカロライナ州パインニードルズロッジ&GCで最終ラウンドを行った。
通算13アンダーで3打差単独首位のミンジー・リー(オーストラリア)を、ミナ・ハリガエ(米国)が追う最終日。リーは1番、2番連続バーディーで差を5打に広げ、スキを見せないプレーで早々に独走態勢に入った。
5番、7番ではボギーを叩いたが、追うハリガエも7番でボギー。差は縮まらないどころか開いていった。
昨年のエビアン選手権でメジャー優勝経験もあるリーは、終始、落ち着いたプレーで危なげのないゴルフを展開。ハリガエをはじめとする後続も必死で戦ったが、まったく手が届かない。途中、リディア・コ(ニュージーランド)も追い上げかけたが、それでも差は大きいまま。
結局、4バーディー、4ボギーのイーブンパーでプレーして通算13アンダーをキープ。1つスコアを落としたハリガエに4打差で全米女子オープン初優勝を飾った。
「とにかくうれしい」と笑顔で喜びを口にしたリー。女子ゴルフ史上最高の総額1000万ドル、優勝180万ドルの賞金について聞かれると「私の優勝もうれしいけど、女子ゴルフの世界にとって素晴らしいことだと思っています」と、女子ゴルフの地位向上への喜びを口にした。
エビアンマスターズは、最終日の猛攻でプレーオフに持ち込んでメジャー初優勝を手にしたが、今回は2日目にハリガエに並ぶ首位に立ち、3日目に単独首位に立っての堂々の逃げ切りだ。
難コースでの4日間は、22バーディー、9ボギー。危なげないプレーで、一皮むけたところを見せた26歳は、この先、どんなふうに化けるのだろうか。
3位は、通算7アンダーのチェ・ヘジン(韓国)。ロレックス(女子世界)ランキングNo.1のコ・ジンヨン(韓国)が、通算6アンダー4位で、リディア・コ(ニュージーランド)は通算5アンダー5位。昨年の東京オリンピック金メダリストで、今大会が休養明けとなったネリー・コルダ(米)は、通算2アンダー8位タイとなっている。