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- 畑岡奈紗、後半急ブレーキで米7勝目スルリ 渋野日向子はFWキープ100%、パーオン94%とショット絶好調
米女子ツアー「ショップライトLPGAクラシック」最終日、首位に3打差の通算6アンダー5位タイで臨んだ畑岡奈紗は前半猛チャージをかけるも後半失速し、米ツアー7勝目には手が届かなかった。
前半チャージをかけるも「後半パットが入らず…」
畑岡奈紗の手のひらから、米ツアー7勝目がスルリと滑り落ちた。
米女子ツアー「ショップライトLPGAクラシック」最終日、首位に3打差の通算6アンダー5位タイで臨んだ畑岡は、1番で4メートルの軽いスライスラインを入れてバーディー発進。3番で手前から2メートル、4番で左から2メートル、5番ではピンをデッドに狙ったショットで1メートルと3連続バーディーを奪って通算10アンダー。ブリタニー・リンシカム(米)と並ぶ首位に立ったことをリーダーボードで確認した。
だが、9番で2メートルのバーディーパットをカップに蹴られた後、流れが変わった。11番でボギーを叩くと、12番では右3メートルが入らない。14番で4メートルを沈めて通算10アンダーに戻したものの、15番からは3ホール連続でバーディーを逃す。
勝負に出た18番パー5では、右ラフからユーティリティーで打った第2打がブッシュにつかまってしまう。アンプレヤブルにした後の4打目は上70センチにピタリとつけるスーパーショットだったが、これをはずして痛恨のボギー。通算9アンダー6位タイに終わった。
「前半はいいペースでバーディーを重ねていけたんですけど、後半パットが入らず……」と唇を噛んだ畑岡。
雨でスタートが遅れ、プリファードライが採用された最終日は、前日までの硬いグリーンから打って変わったことを意識して「(ボールが)止まるし、ウェッジでも戻るから気をつけて、どんどん伸ばしていかないといけない」と臨んだが、前半だけでチャージが終わってしまった。
一方、ショットが絶好調だったのが渋野日向子だ。通算1アンダー45位タイで10番からスタートし、11番でボギーが先行した。だが、フェアウェイキープ率100%、パーオン率94.4%(18ホール中17ホール)のショットを武器に、攻めるゴルフを見せる。6バーディー、2ボギーで回って、通算5アンダー。17位タイに順位を上げて大会を終えた。
「攻めるしかないと思う中、メリハリをつけて18ホールできました。最近にしてはいい内容のゴルフ」と、満面の笑みも戻り、今後への期待をのぞかせた。
古江彩佳は、通算2アンダー42位タイ、野村敏京は通算イーブンパーで65位タイ。
優勝争いは、通算12アンダーで並んだブルック・M・ヘンダーソン(カナダ)とリンジー・ウィーバー=ライト(米)がプレーオフで激突。パー5の18番での1ホール目に、ヘンダーソンが第2打を2メートルにピタリとつけてイーグルを奪い、パーだったウィーバー=ライトを下した。
畑岡 奈紗(はたおか・なさ)
1999年1月13日生まれ、茨城県出身。2017年プロ入り。渋野日向子、原英莉花らツアーを席巻してる「黄金世代」の一人。2016年「日本女子オープン」で史上初のアマチュア優勝を成し遂げ、2018年の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」で米ツアー初優勝を日本人最年少で達成。アビームコンサルティング所属。
渋野 日向子(しぶの・ひなこ)
1998年生まれ、岡山県出身。2019年のAIG全英女子オープンでメジャー初制覇。同年は国内ツアーでも4勝をマークし、賞金ランキング2位と躍進した。2020-21シーズンは、日本ツアーで2勝。同年に米国女子ツアーのファイナルQTを20位で突破し、今季から米ツアーを主戦場に戦う。国内6勝、海外1勝。サントリー所属。
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