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- 「えっ、ホントですか?」→実は意識していた“4日間大会キラー”山下美夢有がジワリ4打差
「資生堂レディスオープン」3日目は首位から3打差以内に9人がひしめく大混戦となった。その集団には入れなかったものの、秘かに上位を狙っているのが、現在メルセデスランキング2位の山下美夢有だ。実は彼女にとって有利なデータがあったりするのだが……。
今季2勝はいずれも4日間大会
“終わりよければすべてよし”と言われるが、終わりがよくなければどうなるのだろうか。上がり3ホールでまさかの2ボギーを叩き、4バーディ、2ボギーの70。通算7アンダーの10位タイで3日目を終えた山下美夢有にとって、この日は納得のいかないラウンドになった。

「途中までは長いパットが入ってくれたりして、流れ的には悪くなかったんですが、最終ホールで……」
18番パー4で第2打をピン4メートルにつけたものの、下りのファーストパットは2メートルオーバー。返しのパットを外し、3パットのボギーとした。2打目でグリーンを外したり、長いパットを残してのボギーなら納得もできるだろうが、チャンスだっただけに、悔しさも募る。
「正直、終わりがよくなかったので、(この日のアンダーパーが)明日につながるかどうかわからないです」と、暗い表情を見せた。
ただ、スコア的にはまだ首位と4打差しかないのも事実。むしろ、混戦の場合は先に上がって、クラブハウスリーダーとなり、後続組にプレッシャーをかけるのも悪くない。今季は「ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ」と「宮里藍 サントリーレディスオープン」に優勝している山下。実はどちらも4日間大会なのだ。さらに、ほかのトーナメントもチェックしてみると、3位が1回、4位が2回もあった。そして、今大会もまた、その得意とする4日間大会だ。
「えっ、ホントですか? いや全然気がつきませんでした。3日間大会と同じようにやってましたが、たまたま結果がついてきたのだと思います」と山下。もちろん、その言葉を額面どおりに受け取るほどこちらも甘くはない。しつこく問い詰めると、やはり多少の意識はあるという。
「もう1日あるわけですから、攻めのゴルフはしたいですね」と、いつの間にか暗い表情も消え、最終日をどう戦うかに気持ちを切り替えた山下。当然、攻めるためには、高いショット力も要求される。
「今日はショットが右へ行ったり左へ行ったりしていたので、これから練習場で調整してきます」と戦闘モードに。
今シーズン、山下はパーオン率が69.93パーセント(8位)ながら、平均バーディ数は3.20個(12位)と、いまひとつチャンスをものにできていない。それを打破するためにも、最終日はチャージしたい思いもある。
約1カ月後には自身初の海外メジャーとなる「AIG(全英)女子オープン」が控えている。好結果を残すためにも、最終日に好スコアをマークして弾みをつけたいところだ。
山下 美夢有(やました・みゆう)
2001年8月2日生まれ、大阪府出身。2019年にプロテスト合格し、20-21シーズンからツアー参戦。初優勝を果たしたKKT杯バンテリンレディスだけでなく、シーズン16回のトップ10を記録。賞金ランキング13位と、ルーキーにして大きな結果を出した。宮里藍 サントリーレディスオープンでツアー3勝目を挙げた。加賀電子所属。
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